2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本日「生活環境化学の部屋」サイト12周年

4日前に書いたように今日は生活環境化学の部屋の開設12周年。 今朝思いがけず,毎日23:59に新鮮な話題が書き込まれることで有名なブログにそのことが取り上げられていることを知る。『環境問題や化学にとどまらない、科学情報のポータルサイトとなって』いる…

「分子のかたち展」に寄せて(3) 多重結合の表示

2008/07/25に記したようにPDBデータの多くで水素分子や多重結合が表示できないことのデメリットが,二重結合と単結合が繰り返される共役系の認識ができないことである*1。ある分子が有色になるにはいくつかの要件があるが,その代表例が長い共役系をもつこと…

SPYSEEで遊ぶ(追記あり)

一昨日書いたSPYSEE,ようやく私の名前での分析結果が出た。 ※表示内容は適宜更新される どこか12年にわたる当方の活動に『セマンティックウェブ技術』も混乱をきたしているのではないかという印象があるが,個々のデータの理由をクリックするとそれなりに苦…

7/31に「生活環境化学の部屋」12周年

4日後に「生活環境化学の部屋」が12周年を迎える。 インターネット利用とホームページ開設の歩み 参考:Googleによる“link:www.ecosci.jp”検索結果 「生活環境化学の部屋」トップページの2008年上半期アクセス状況 12年間の時代背景の変転の中で,闇雲に「け…

山崎 昶先生の新刊「化学トリック=だまされまいぞ!」

2008/05/25に記した東京のオフでは,久しぶりに山崎 昶先生*1にもお会いすることができたのだが,先ほど先生から思いがけず新刊が送られてきた。 山崎 昶,「化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ」,講談社ブルーバックス(2008) 数編読んだところ…

北大総合博物館「分子のかたち展」に寄せて(2)

生体分子の立体構造を見る際に気をつけなければならないのが,PDBデータの多くには水素原子が含まれていないこと*1。その場合,水素結合にも水素が登場しないことになるし,以下のような「結合の手の数」や「“く”の字」の話も想像で補うしかない。 結合の手…

昨夜の岩手県を中心とする地震

昨夜の地震,みなさんは大丈夫でしたでしょうか。 その昔503iで遊んで以来,先月久々に携帯を入手し, 原子力安全・保安院 緊急時情報ホームページ(モバイル保安院) 原発情報:地震時に携帯メールで配信…原子力保安院(毎日,2008/07/16) の緊急情報メー…

PRTRやREACH等に見る人工化学物質対策の動向

書き遅れたが,本ブログでもたびたび取り上げているREACH等,化学物質に関する情報を掲載したメールマガジンニュース, 化学物質国際対応ネットワークマガジン 第10号(2008/07/16) に関連して。 [2]欧州化学物質庁(ECHA)のSVHCに関する報道 《 中 略 …

北大総合博物館「分子のかたち展」に寄せて(1)

2008/07/15に記した「分子のかたち展」の様子が気になっているが,昨日開かれたはずの, 第33回サイエンス・カフェ札幌「描き、つくる「分子のかたち」〜科学とアートが出会うとき〜」(CoSTEP) の報告を探したところ,以下のブログ記事があった。偶然だっ…

LIGPLOT分子データ集に画像集とブログ記事へのリンク集追加

PDBsumのLigand-SITE情報と有機性・無機性 に標題のような内容を追加し,同コンテンツの利用方法をよりわかりやすくした。身近な分子についてデータの追加作業を継続していることと合わせて,生体分子のおもしろさをさらに理解してもらえるようになったと思…

北大総合博物館「分子のかたち展」スタート

遠く札幌の地でいよいよ今日から始まっているはずです。 北大総合博物館2008年夏の企画展「分子のかたち ─サイエンス×アート」(2008/07/15-09/28) 昨夜も主催者のKさんから追い込み中というメールが届きましたが,初日の出足はどうだったでしょうか。 分子…

昨日のサイエンスカフェにいがた報告と長神さんのこと

4日前に書いた昨日のサイエンスカフェにいがたの報告ページを作成した。参加者からはレジュメ(上記ページでPDFのDL可能)のコピーを周囲に配りたいというコメントをいただくなど,ニセ科学に対する考え方を理解してもらえたように思う。 第12回サイエンスカ…

Nature表紙を飾ったエボラウイルス由来の糖タンパク質

昨日公表されたRCSB PDBの今週の新規登録データの中にエボラ出血熱関連の興味深いデータがあり,自作コンテンツに追加したバカにだったのだが,その時点で未発刊だった文献が今日になって公開された。 Cover Story: エボラウイルスの構造:ヒト生存者由来の…

オキシトシンと格闘した一日

3日後に迫った, 第12回サイエンスカフェにいがた「ニセ科学を見破る! −“健康”をめぐるニセ科学の見方・考え方−」 の記事掲載を地元各紙を依頼しておいたところ,今日の産経新聞新潟版の告知板という情報コーナーに載せてもらうことができた。2008/04/16に…

サイエンスチャンネルにアゴラ2007の記録

2008/06/04に書いたように,今年も企画募集が始まったサイエンスアゴラ。 今日になって昨年のアゴラの様子が29分の動画で見られるようになった。 あつまれ!科学の“広場”へ サイエンスアゴラ2007(サイエンスチャンネル) 主な取材対象者 株式会社植松電機 …

タミフル耐性インフルエンザのノイラミニダーゼ(メルマガ有機化学より)ほか

有機化学美術館館長の佐藤さんが今年の1月から配信を始めたメルマガ有機化学の最新号記事に触発されてこの2日ほど関連コンテンツ作成に追われてしまった。 メルマガ有機化学 2008年第22号 タミフル耐性インフルエンザについては本ブログでも,何回か記したが…

ニュースなマラカイトグリーン

帰りの車の中で聞いたニュースからその後のテレビのニュースで盛んにマラカイトグリーン(malachite green,塩基性染料 C.I. Basic Green 4)の名前が登場し。 ウナギ偽装:回収品から禁止抗菌剤(毎日,2008/07/03) 以前の事例から:中国産養殖鰻のマラカ…

北大総合博物館サイトに「分子のかたち展」のアナウンス

昨日から7月。15日から本番が始まるイベントの案内が会場のサイトにも数日前に掲載された。 北海道大学総合博物館 北大総合博物館2008年夏の企画展「分子のかたち ─サイエンス×アート」 アーティストの作品も出揃ったはずで,展示を見に行くのが楽しみである…