分子の美しさ

耐熱性タンパク質の秘密

今日の帰りがけに出たニュース。 史上最高の熱安定性を持つタンパク質を発見 - ”かたち”が生みだす約150℃の熱安定性 -(理研,2006/07/13) 150℃とはタンパク質としては大変な耐熱性。耐熱性を昔使い込んだDSCで測定しているところも興味を覚える研究である…

11角形の美しさ

2006/07/06でコンテンツ作成開始を紹介した, PQSによるタンパク質複合体構造(Jmol版) に久々にデータを追加。掲載データの探し方が少しわかってきたところだが,そんな中でためしに検索して見つかったのが11角形構造を持つタンパク質のPDBデータ1kn0。上…

Jmol近作(膜貫通タンパク質&βバレル型膜タンパク質)

2006/03/30に続いて。オリジナルのデータ集作成に尽力してくれた卒業生に改めて感謝しつつ。 膜貫通タンパク質データ集(Jmol版) βバレル型膜タンパク質データ集(Jmol版)

Jmol近作(ノーベル賞,糖鎖,P450)

こだわりのJmol,これまでの多様なChime版コンテンツをどう移植していくか腐心しているところだが,その1つの方向性が見えてきたところ。 分子モデルで見るノーベル賞 糖鎖を含むタンパク質(Jmol版) P450部分データ集(Jmol版) …下アニメ画像(1f26) P4…

Windows Vista対策としてのJmol

2006/02/07以来,分子表示ツールJmolに取り組んでいる記事を書いているが,これはChimeがWindowsとIEのバージョンアップのたびに開発しているMDL社が苦労させられていることと無関係ではなく,Win次期バージョンのVistaではどうなるのかという危機感とも関係…

新しい分子表示ツールJmolを使った試作版

これまで自作ページの分子モデル表示にはChimeを使ってきたが,その上位ツールとも目されるJmolを利用して試作ページを作成。Windows の場合は Windows 版 Java Runtime Environment (JRE)のインストールが必要で(すでにインストールしている人も多いと思う…

バーチャル→リアル→バーチャル…,そしてアート

右のアニメは2006/01/30に書いたように科学未来館に行った際,ミュージアムショップで購入した「LEDライトベース」の上に,函館高専の長尾先生から以前いただいた分子を掘り込んだクリスタルを載せて撮ったもの。分子は以下のページに出ている カリックス[6]…

立体ディスプレイで分子を見たい

今朝の新聞各紙に写真入りで出ていたニュース, 立体映像が浮かび上がるディスプレー開発 東芝(朝日) 東芝、立体映像が浮かぶディスプレーを発表(日経) 水平に置いた画面で映像を立体視できる新型立体ディスプレイの開発について(東芝,2005/04/15) の…

天井で回る分子

来週は入学式。新しい学生さんが入って来るので,今年は何で歓迎しようかと考えていて,思いついたのがいつもはパソコンでやっている分子モデル展示を液晶プロジェクタでやること。研究室の戸を開けて廊下の壁に映すにはまだ寒いし,ドアの上の窓を通して天…

分子・生体分子の系譜(1)/日本初のDNA分子模型(追記あり)

昨日書いたように,吉田弘先生からは日本の化学研究の歴史に関する話もいろいろメールで教えていただき,遡って寺田寅彦の名前まで登場したことなど度々少なからぬ興奮を覚えた。 その中で,吉田先生が学位をとられたのが田隅三生先生のところで,田隅先生は…

MOLDAの吉田先生

今日の午後,日本が世界に誇る分子モデリングソフトウェエアMOLDAの作者である広島大学の吉田弘先生が,この2日にご逝去されたという連絡メールをある先生からいただきました。これまで,「動く分子事典」付録CDへのMOLDA収載,分子振動データ集,iモルダな…

“生体分子は休むことなく働いている”

一昨日の日記で取り上げた記事『アートとしての科学』で紹介されていた作品の中には,Emad TajkhorshidとKlaus Schultenによるアクアポリンの画像もあって,そちらの方は, Structure, Dynamics, and Function of Aquaporins でアニメーションも参照できる。…