書籍

ブログ経験のルーツを辿った一日(追記あり)

一昨日記した大澤さんの本をようやく読み終わる。地下鉄サリン事件など近年の異常な事件の背景となっている時代的背景を社会学的に分析する労作を読みつつ今回の秋葉原の事件のことをいろいろ考えている。 被害者に同じ年代がいる職場の学生は何を考えている…

秋葉原の凶行に見る脳の深淵と脳を采配するもの

kizasi.jpで見る 「秋葉原」 を含むブログエントリー 事件と前後して読み始めていた本。 大澤真幸,「不可能性の時代」,岩波新書(2008) 辺見庸,「辺見庸コレクション2 言葉と死」,毎日新聞社(2007) ※2007/05/17に届いた本 大澤さんの本にある“「現実へと…

伏見康治さんと原子力そして「かたち」

この8日に物理学者の伏見康治さんが亡くなられた。 訃報:伏見康治さん98歳=原子力の平和利用に尽力(毎日新聞,2008/05/09) 伏見康治氏が死去 元学術会議会長、参院議員(西日本新聞,2008/05/09) 西日本新聞“54年には政府・自民党が原子炉建造予算を打…

こども達への化学物質の影響に関する研究の最新情報

昨日のエントリーの本と一緒に買ってきたのが以下の本。3月号なので今まで見落としていたことになる。 Biophilia,2008年3月(春)号(特集:「環境遺伝子」研究の最前線 ─環境汚染と健康、人類の未来は大丈夫?─),丸善 木村博承,『化学物質の内分泌かく乱…

「有機化学美術館」が新潟にやってくる!

ここではうっかり書き忘れていたが,分子の達人「有機化学美術館」館長の佐藤健太郎さん*1が今週土曜日の「サイエンスカフェにいがた」のゲストとして登場します。 第9回カフェ『炭素という奇跡 〜有機化合物の織りなす身近で不思議な世界〜』 佐藤さんのブ…

糖尿病と生命システムのロバストネス

2008/03/07に記した, 第5回 高校生を対象とした体験学習「Fight Against!糖尿病」 で使われた動画DVDが,脚本・監督・出演・編集を務めた漆原さんから届いた。 ※インスリン構造は2002年度ノーベル化学賞参考図1でも紹介 使ってもらった分子モデルは瞬間芸…

本ブログ400000アクセス達成と「ウェブ炎上」読了

昨夜から今朝にかけて。300000アクセス達成が2007/08/09なので,この間100000件/207日で1日当たり483.1件と前回の537.6件から微減。ネットユーザーやブログが増えて利用者の分散が起こっているのかも知れない。定期的にご利用してくださっている方に改めて…

雑誌「化学」を電子ブックで&抗プリオン化合物

先日のサイエンスカフェにいがたでジュンク堂新潟店に行った際に入手したのが以下の雑誌2冊。 化学,2008年2月号,化学同人 注目記事例:岡崎進・安藤嘉倫『分子シミュレーションで生体膜の謎に迫る! ─分子動力学法による膜機能の解明をめざして』(膜タンパ…

Googleの新検索で見るminamata

Google、検索結果の新しい表示方法の「お試し版」を公開(ITmedia,2008/01/29) というニュースを見て, Check out Google's latest ideas (Google) を試してみた。まだ日本語は受け付けないので“minamata”をキーワードにして検索した結果が以下になる。 「…

DNA・RNAデータ集で今年最後のgifアニメ

今月になって今年買いそこなった生体分子関連の本を入手してながめている。 Albert L. Lehningerほか 著,山科郁男ほか 監訳,「レーニンジャーの新生化学 (上)・ (下) 第4版」,廣川書店(2007) David P.Clark 著・田沼靖一 監訳,「クラーク 分子生物学」,…

DNAと発がん性化合物にこだわった一日

一昨日取り上げた,「DVD&図解 見てわかるDNAのしくみ」のDVDビデオにようやくざっと目を通し,「がんはなぜ生じるか 原因と発生のメカニズムを探る」も夜中に興奮しつつ読み終えた。 前者ではDNA合成の際などの速度にも配慮して作られていることに動画の威…

今月発売のブルーバックスから

ブルーバックス今月の新刊の広告記事を見て昨日ジュンク堂新潟店に行ってゲット。 工藤光子・中村桂子,「DVD&図解 見てわかるDNAのしくみ」,講談社ブルーバックス(2007) 永田親義,「がんはなぜ生じるか 原因と発生のメカニズムを探る」,講談社ブルーバ…

国産ADHD薬ようやく発売へ

抗うつ薬としてのリタリンの不正利用も障害となって遅れていたADHD薬としての承認,ニュースも二転三転してどうなるかと思っていたが,突然発売のニュース。ADHD薬としてのリタリンについてもいろいろ問題点が指摘されているが,まずは選択肢が増えたと考え…

バーチャルからリアルへのチャレンジ(目指せ,本ブログの書籍化!)

今日が締め切りの本ブログ大家さん「はてな」のプレゼントキャンペーン, はてなダイアリーブック欲しい! の最終日なので応募させていただきます。 本ブログの「今年いちばんのおすすめエントリーのURL」は, http://d.hatena.ne.jp/ecochem/20070930/11911…

デジャビュな環境ホルモン分子

2007/11/16に記した, 平成19年度化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム(第10回化学物質の内分泌かく乱作用に関する国際シンポジウム、第6回小児等の環境保健に関する国際シンポジウム)(2007/12/09-10,さいたま市・大宮ソニックシティ) は初日…

PDBの今月の分子はオキシドスクアレンシクラーゼ

PDB今月の分子はオキシドスクアレンシクラーゼ(と書くとどこが区切りかちょっとわからないけれど)。 Molecule of the Month(PDB,2007/12),Oxidosqualene Cyclase(OSC,オキシドスクアレンシクラーゼ) オキシドスクアレンシクラーゼの例1w6k(中央の…

明日は世界エイズデー(新抗HIV薬ラルテグラビルほか)

世界エイズデーのイベントが全国で開始されている。 世界エイズデーについて(エイズ予防情報ネット) 今朝の朝日新聞の記事, エイズ新薬 命を救う/「死の病」から「つきあう病」へ(朝日,2007/11/30) には抗HIV薬の歴史としてジドブジン(zidovudine,…

サイエンスアゴラ2007に向けて&新分子事典

いよいよサイエンスアゴラ2007が来週末に迫り,イベントメンバーとの連絡も取りながら休日返上で準備作業を加速。 サイエンスアゴラ2007参加企画「分子が見える!分子で魅せる!」 サイエンスアゴラ2007の分子イベント用資料(本間担当分)から※※画像は新分…

新分子事典にHTLV情報は6件だけだが

2007/10/27に書いたように新分子事典の使い道をいろいろ考えているのだが,先日テレビで, 報道ステーション「HAM患者が難病認定を訴え」(テレビ朝日,2007/10/30) が放映され,このブログで何回か言及したHTLV問題が相変わらず認知度が低いことに愕然とす…

新「分子事典」は売れているのだろうか?

またまた拙著の話題(宣伝?)。 ブルーバックスの威力で,大学図書館や国立国会図書館・都道府県立図書館ではかなり仕入れてくれているが,図書館の数は限られているのでやはり気になるのは個人で買ってくださっているかどうかということ。読んだ方のブログ…

国産検索サイト「想」に新「分子事典」収録

今回の新「分子事典」発刊で狙っていたのが,発行年の関係で前の版が採録されなかった,新書マップあるいは想−IMAGINE Book Searchに収録されること。まだ一部写真には載っていないが,検索では引っかかるようになった。 「想」による“分子事典”検索結果から…

ARGブログ版に新「分子事典」の紹介記事

いつもながらネットの広い分野に気配りされているARGの岡本さんが,うれしい応援記事を書いてくださった。時事ネタも多くしたつもりなので,文中に“化学専攻であるなしを問わず、誰でも気軽に楽しめる面白みに満ちた一冊”とあるように是非多くの方に読んでい…

新「分子事典」が今朝の新聞広告とWebcat Plusに登場

講談社ブルーバックスの今月の新刊が今朝の朝日新聞朝刊に掲載された。福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」や内田 樹さんの「下流志向」と新「分子事典」の名前とが並んでいるのは大感激である。 また,NIIのWebcat Plusにも新「分子事典」の掲載が始ま…

新「分子事典」の利用者から(書籍とWebの融合)

新「分子事典」にはちょっと特殊なデータやPDBデータについても加工したものなどが載っているのだが,時間的制約もあってその詳細をすべてメニューの記載事項に盛り込むことはできなかった。 今日になって,このブログでも時々記事にしているPQSについてのち…

生命の世界の新ドグマ構築は成るか

武村政春,「脱DNA宣言 ―新しい生命観へ向けて―」,新潮新書(2007) を今朝読了。 このブログでもセントラルドグマやRNAに時々言及しているが,それらに対する近年の新しい見方が一般向けの新書としてよくまとめられている。数十年億の紆余曲折・試行錯誤の中…

サイエンスアゴラ2007のプレスリリース

直近では一昨日記したサイエンスアゴラ2007の内容について,今日午後から主催者のアナウンスが始まった。 開催概要(JST) | プレスリリース(企画概要) これから各イベント企画者サイドでも広報や具体的な内容の詰めが開始されるだろう。 私たちの企画も…

ジュンク堂書店新潟店の「サイエンスカフェにいがた」特設コーナー&リタリン

昨日書いたように,新「分子事典」が書店に並んでいるのをジュンク堂新潟店まで見に行った際,あちこち回っていたら以下のような棚があった。これまでのサイエンスカフェにいがたで講師の先生が紹介してくださった本を並べてくれている特設コーナーである。…

ジュンク堂新潟店で新「分子事典」確認

一昨日書いた情報を自分の目で確認するために昨日ジュンク堂新潟店に。目立つ場所にしっかり置かれていて,Sさんのご配慮に重ね重ね感謝している。 1Fレジ前の新刊コーナー(読みたい本と一緒に並んでいる!) BF1のブルーバックスの棚(第1版と並べてくれて…

新「分子事典」はbk1で24h以内発送,ジュンク堂新潟店に入荷

連日拙著の話題で恐縮。アナウンスページ, 「パソコンで見る動く分子事典 Windows Vista対応版」 の冒頭で随時ネット書店の取り扱い状況を掲載しているが,bk1では24h発送になっている。 「パソコンで見る動く分子事典 Windows Vista対応版」(bk1) ※参考…

ブルーバックス新刊のページに新「分子事典」掲載

今夕9月発売3冊の紹介が掲載され,講談社サイトでの購入も可能になりました。ブルーバックスは毎月20日新刊発行なので,このページに出ているのも1ヶ月限り。 ブルーバックス(今月の新刊) ネット書店ではAmazonに続いてセブンアンドワイでも取り扱いが始ま…