計算化学

タミフルと環境ホルモンから見る「鍵と鍵穴」

タミフル問題の続報が出た。 タミフル:「異常行動」128人、8人死亡 厚労省発表(毎日,2007/04/05) 「薬」という分子が分子で構成される体内で起こす反応は単一ではないし,個人差があることをまざまざと見せつけられる。ある分子と生物との相互作用を考え…

World Community Gridの日本語版スタート

使っていない世界中のパソコンの能力を集約して大きな仕事をするというのは,脳の機能を外部に延長させたコンピュータとインターネットの究極の利用方法の一つだろう。持ち主は寝ていても仕事をしてくれる! World Community Grid(日本語版) ※“電源は入っ…

QSARあれこれ

仕事三昧(?)の3連休も終わる。一昨日書いたように来週は新潟で以下の学会。 第29回情報化学討論会(2006/11/14-15,新潟市・朱鷺メッセ) ※第34回構造活性相関シンポジウムと併催 昨年は上記2年会と日本コンピュータ化学会2005秋季年会が併催で,以下のよ…

理研のインフルエンザ関連DBで新コンテンツ作成

一昨日紹介した新しいDBの計算構造データを使って,自作サイトで用いている手法を援用することによりその構造の意味を視覚的に見れるようにしてみた。まだ用いたデータは1つだけだが,いろいろできそうだと感じている。 ノイラミニダーゼ立体構造予測データ…

インフルエンザ新薬開発を目指す理研のDB公開

本日,理化学研究所が新型インフルエンザに対応するためのデータベースを公開しました。立体構造データを筆者サイトでも利用しているChimeで参照できるようになっています。 ノイラミニダーゼ立体構造予測データベース(理研) 新型インフルエンザに対応する…

西村肇先生の新潟水俣環境賞受賞講演

チッソと昭和電工で水俣病原因物質のメチル水銀が生成していたことを証明したのが西村肇先生。最新の有機金属化学・計算化学の手法を用いたのもので,それはつい最近のことである。最新科学を駆使しなければ証明できなかったことを裁判の争点の一つにしてい…