茂木さんの「人間の脳はいかに一回性と日常性をとらえるか」を見た備忘録
の実況記録があったので鑑賞。今後のためにキーワードをランダムにピックアップ。
- 文脈
- 文脈とクオリア
- 文脈の圧力
- 個人的な文脈とマーケット
- 面白いことがないか監視
- 絶対的な個別
- 伝わらないで消えた発火
- 個別と普通
- ダヴィンチの“機械的な能力”
- 哲学の道
- 一昨年暮れに近くを歩いたような気がする。
- 母親に見てほしい女の子
- このブログにとっても有用な光景の例。別に的外れな連想として“見ることには愛があるが,見られることには…”
映像の方では“伸びるパイプ”が度々出て,視覚系と脳が繋がろうとする線維の伸長過程,あるいは三木成夫さんの描いた「口−肛」の管などをつい連想してしまう。
脳内過程においても,個々の生体分子の働きが徐々に明らかになる一方,クオリアを考える上で不可欠なより広い範囲のシステムとしての働きに関する研究も急激に進んでいる。
例えば脳の中で時々刻々に活動している部位を知ることのできるfMRI(機能的磁気共鳴画像)法による解析は重要なものとなっている。
fMRIについては以下にわかりやすい解説が出ていて,上のアニメgif画像はそれを参考に以前のコンテンツから作成したもの(fMRI計測のもとになるオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンのヘム部分の構造転移;大きな赤いダルマのようなのが酸素分子)。脳活動によって網細血管にオキシヘモグロビンが流入するとMRI信号を弱めていたデオキシヘモグロビンが押し出されて信号強度が回復する。
蛇足だが,冒頭の茂木さんの講演は,茨城県守谷市を拠点とするアーカスプロジェクトで行われたものと知り,地方の活動としてうらやましく感じた。たまたま明日のNHKクローズアップ現代では,昨年行った「金沢21世紀美術館」が入るのも奇遇。