DNAの変幻自在

元素の種類が100あまり，タンパク質の構成アミノ酸の種類が20種類（構成元素はC，H，N，O，S），DNAの塩基が4種（ATGC；構成元素はC，H，N，O，P），というのが地球型生命体の基本レシピの材料。そのために同じものを違う場所では別な用途に使うなどいろいろ使い回しをしたりしている。また，時間軸で見ると同じものがまったく違う姿（構造）をしてこまめに働いていたりする。
そんな中で，今年6月に創刊されたNature Chemical Biologyの最新記事の中に，

• 新しい折りたたみ構造をとったDNA（Nature，2005/08）
  • Abstract: Small-molecule interaction with a five-guanine-tract G-quadruplex structure from the human MYC promoter（Nature Chemical Biology）

というのがあって，早速データ収集してDNAの普段の姿（例えば2004/09/24参照）とは違う姿を画像にしてみた。分子というものに与えられた同じルールの中で，いろいろなことをやってしまっているところが本当にすごい！

※生体分子のかたちの不思議／DNAの2つの姿