「「へんな会社」のつくり方」によれば「はてな」はNPO?

ecochem2006-02-18

3日前に書いた「はてな本」の連携本(?)をこれも一気読み。表紙の写真が,我が家のこども達も愛用した(今でもファンの)レゴと戯れている近藤さんの写真がいい(p.164にもレゴの話)。
「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

以前から近藤さんのブログやネット記事で注目していた,知る人ぞ知る「はてな」という会社のユニークさが余すところなく語られている。もちろん,知らなかった話もあって一層ファンになってしまった。講義で学生にも「はてなダイアリー」を使わせてもらっていて,ちょっととまどった『住所登録問題』のことも書いてあるが(p.121),失敗や不完全さを利用者とともに成功に結び付けていくシステムとパワーには見習うべきところが多く,「おわりに」にあるようにまさに“ビジネス書”であると同時に,いろいろな場で活かせる指南書でもある。
p.153には,私のブログでも時々出てくる東浩紀さん(「こども省」での言及記事一覧)が「はてな」をNPOと談じた話が出てくる。

    まあ,それで儲かるかどうかわからないですけどね。こんなことを言うから,東浩紀さんに「はてなNPOなんでしょ?」とか言われるんですけれど(笑)。
梅田本で“Web2.0”について詳しく語られていたが,近藤本ではp.128とp.180(梅田さんご自身の文章)で登場。先日,私のWebコンテンツについて今いろいろ情報交換している方から“「Web 2.0」な方なのだなぁ”と言っていただいたことがあって,これは長年の苦労が報われた思いであったし,ネット全体もそうなっていくことを切に願っている。
さて,p.92〜の『50%の完成度でサービスをリリースする』には,
    1つには,ウェブサービスはなるべく早くリリースした方が有利だからです。
とあり,将来入学してくれる学生のためにもいい大学を作りたいという思いで始めた私の別ブログ「新潟県短ブログ」を続けていく上でも,我が意を得たりという思いで大変な励みになった。
なお,私が読んでいるブログにも「はてな」利用者が多いことは前から気付いていたが,以下にリンク集から列挙しておこう(近藤さんと梅田さんのは除いて)。みなさんが,どんな理由で「はてな」を選んだのか聞いてみたい。

最後に下の写真は,p.79の写真に敬意を表して。