ハーゲンダッツの緑茶の秘密

今朝見た番組から。

儲かるおいしさの秘訣で,グリーンティーの色は光に弱いので製造ラインは暗くしている上にカップは光を通さないようにしてあるとのこと! 早速近くのコンビニで買ってきたら本当でした。カップを壊すと黒い層があることがわかります。


植物の緑色は光合成で中心的役割を果たしているクロロフィルによるもの。太陽光からクロロフィルが緑色以外の光を吸収して光合成に使い,余った緑色を反射しているのだ。色素分子は一般に光エネルギーを取り込んだ後何らかの方法で元の状態に戻る,という繰り返して色を出し続けているのだが,その繰り返しが続くと分子が壊れてしまうというのが光退色の原因。窓のカーテンなど光が当たる場所のものがだんだん色あせてくるのも同じ理屈。
以下はクロロフィルa分子と,お茶ではなくてエンドウマメの光合成に関わるタンパク質例。

クロロフィルa(例えば,ブルーバックス「パソコンで見る動く分子事典」p.92参照)
※アイスクリームに欠かせないバニラについては同p.154


クロロフィルaおよびbを含むPDBデータ例2bhwのChain A
クロロフィルa 8分子と 同b 6分子を交互に空間充填表示(他のリガンドは球棒表示)

なお,明日(ヘーゼルナッツとブラックセサミ登場)から10月はじめにかけてハーゲンダッツの新製品が出ます!