「三位一体モデル」で『大学』を考える

帯にタモリさんの“30分で読めちゃう”とある中沢新一さんの新刊をそれより時間を費やして読了。日刊イトイ新聞でも華々しく情報を出しているが，この13日には講演会が開催されるなどずいぶんにぎやかな展開になっている。

• 中沢新一，「三位一体モデル TRINITY」，ほぼ日ブックス(2006)　…bk1情報
  • ほぼ日刊イトイ新聞 - 芸術人類学研究所 青山分校！
  • 立ち読みコーナー
  • ほぼ日刊イトイ新聞 - 『三位一体モデル』を読んだ人たちに聞きました
    • 「三位一体モデル」は、ものごとを分解して解析するための「ドライバー」。
    • 人生の指南書、参考書として読める一冊じゃないかと思います。
    • わかりやすくて、「伝わる」本。中沢先生の「実践の姿勢」を感じます。
  • 思想家 人類学者・中沢新一さんに聞く『三位一体』モデル（前編）（日経，2006/11/23） ｜ （後編）（2006/11/27）
  • 書評：清野由美『三位一体モデル　[著]中沢新一』（朝日，2006/12/03）
  • 中沢新一講演会 【明治大学アカデミーコモン3階　アカデミーホール】（2006/12/13開催） ｜ 三省堂書店 神田本店 イベント情報

“西欧資本主義が世界を制覇”した秘密を三位一体のうちの精霊が担う“増殖”に求めたというところがユニークだが，私にとっての以前からのキーワードの一つである“贈与”とも結びつけて考えてみたいところ。
p.72では「科学」について「三位一体モデル」モデルを適用しているが，もう少し突っ込んで欲しかった。
後段「『三位一体モデル』を先に読んだ人たちの座談会」のp.87では中学校教員による「教育」へのモデル適用について語られているが*1，私の考えとは異なる部分があり，それを早速図にしてみた。今後も手直しを検討したい。なお，文字を書き入れていないほうの図はご自由にご利用いただきたい。

  
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*1:このモデルの利用方法は個々人に委ねられていることは重要だし，同書はビジネス書としての扱いもあって座談会もその方向で進められていることに留意する必要がある