レクチンに脚光をあてた本

一般にはなじみのないレクチンというタンパク質，

• レクチン - Wikipedia ｜ Lectin

をタイトルにした本，値段もいいのでどうしようか迷ったけれど，このブログでも時々取り上げる糖タンパク質・糖鎖*1に関するものなので思い切って発注してしまったのが本日到着。

• N.Sharon・H.Lis 著，山本一夫・小浪悠紀子 訳，「レクチン 第2版　歴史，構造・機能から応用まで」，シュプリンガー・フェアラーク東京(2006)　…bk1情報

分子モデル図がたくさん出ていてしばらく楽しめそう。
トップの画像は，表紙とp.119図5.22に出ているPDBデータ1sltより。
レクチンについては以前紹介した，

• M.E.Taylor・K.Drickamer 著，西村紳一郎・門出健次 監訳，「糖鎖生物学入門」，化学同人(2005)

ではp.70・213にレクチン様ドメインの解説があり，

• Richard J. Epstein 著，村松正實 監訳，「ヒトの分子生物学」，丸善(2007)　…bk1情報

ではp.247で関連する感染症などについて詳述されている。
なお，糖鎖については，

• JST Webラーニングプラザ
  • 参考ニュース：Webラーニングプラザに知財分野を新設，他にも技術者倫理など新コースを提供開始しました（JST，2007/05/09）

のライフサイエンス分野の教材の中には，例えば下図のように糖鎖が出てくるものがいくつかあり，この分野の重要性や注目度の高さをうかがい知ることができる。

*1:糖タンパク質データ集参照