10月のエントロピー学会第25回シンポジウムに向けて
エントロピー学会の第25回シンポジウムが2007/10/13-14に新潟市・新潟大学教育人間科学部で開催される*1。会員でありながらこれまでシンポジウムには参加したことはなかったのだが,地元開催ということで非力ながらお手伝いを申し出ていて,昨日の準備委員会に参加した。
午後3時間と夜の食事会での打ち合わせがあったほか,学会の有力メンバーが実行委員として集まるということで以下の研究会も催され,新潟大学の院生や卒業生ほかの参加を受けて有意義な時間を持つことができた。
- 公開研究会「環境科学と環境問題:その今日的課題」(新潟大学人・法・経棟F棟 学際交流室,2007年5月26日 午後4時〜6時)
なお,菅井先生からは以下のイベントのパンフレットも配布された。
私の報告は,“エントロピー環境論”を周知してもらうためにWeb2.0を活用できないかという相変わらずの話で,シンポジウムで話す前に毛色の違う話に対する反響を確かめておきたいという目論見もあった。
に様々なWeb2.0ツール利用例を載せたが,以下のように“エントロピー環境論”は環境問題に関心のある層にはそれなりに市民権を得ていると思う。これをさらにどう広めていくかが課題と言える。
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また,上記ページ記載の解説書以外の文献でも“エントロピー論”が取り上げられていると言っていいだろう。
- エントロピー環境論・生命論の文献例
- 白鳥紀一・中山正敏,「環境理解のための熱物理学」,朝倉書店(1995)
- 勝木渥,「物理学に基づく 環境の基礎理論 ― 冷却--循環--エントロピー」,海鳴社(1999)
- エントロピー学会 編,「「循環型社会」を問う 生命・技術・経済」,藤原書店(2001)
- 小宮山宏,「地球持続の技術」,岩波新書(1999)
- 粟屋かよ子,「破局 ―人類は生き残れるか」,海鳴社(2007)
- 広瀬立成,「物理学者、ゴミと闘う」,講談社現代新書(2007)
- E.シュレーディンガー 著,岡小天・鎮目恭夫 訳,「生命とは何か ― 物理的にみた生細胞 ―」,岩波新書(1951)
- 福岡伸一,「生物と無生物のあいだ」,講談社現代新書(2007)
- 都筑卓司,「新装版 マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ」,講談社ブルーバックス(2002)
シンポジウムでは2007/10/13-14の前日にもオプショナルツアーを計画しているほか,新規なプレイベントも検討中である。このブログでも随時アナウンスするので是非多くの方の参加をお願いしたい。
*2:トップページのアニメ画像は2005/02/27にも掲載したもの