エントロピー環境論について(その1)

2006/06/14に書いた,

に向けてこのブログでも何回か記事を書きたいと考えている。
シンポジウムは25回目ということで四半世紀を迎えたことになる。この学会は,環境問題に対する大切な立脚点や幅広い視点からの絶え間ない議論の必要性と実践の大切さを教えてくれているが,改めて過去の発行物などを読み直しているところである。
まず,『地域経済とエントロピー論』(仮題)というタイトルで基調講演をされる丸山真人先生(東京大学教授)については,2005/06/04に書いた環境三四郎(東大の環境サークル)に以下のようなインタビュー記事が載っており,今回のシンポジウムのテーマとも関連する内容が多々含まれている。

インタビュー記事中にある玉野井芳郎先生については,私も学会で知って,以下の本を読み,“地域主義”や“オイコスの学”などについて学ぶことができた。
地域主義の思想 (人間選書 (63))

  • 玉野井芳郎,「地域分権の思想」,東経選書(1976)

丸山先生はさらに“エントロピー学会20年の成果”と位置づけられた,
循環型社会を創る―技術・経済・政策の展望

に収録された『循環経済モデルの構想 ─広義の経済学のモデルから』において貴重な総括を提示している。
なお,同書には学会からの提言としてまとまられた,

も掲載されている。上をクリックすれば英訳とともに参照できるので,是非多くの方に読んでいただいた上で10月のシンポジウムに参加し,今後を考える議論に加わっていただきたいと願っている。

*1:2007/05/27であげた「「循環型社会」を問う 生命・技術・経済」(2001)とあわせてお読みいただきたい。