昨日は雪の新宿で分子の話

ecochem2008-02-04

昨日は2008/01/12に書いたセミナーのゲストとして日帰りで思わぬ雪の新宿へ。2/24の第2回と合わせて以下のページでその内容や,当日の質問を受けての資料追加を行うことになっている。

OZONE情報バンク内の会場,


室内環境ラボ

は,都庁のすぐ南隣りにある,


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の中にあり,新宿駅との間を無料のOZONEバスが10分おきに往復しているというぜいたくさ。
セミナーの方は,あいにくの雪でキャンセルも出たもののその分ゲスト・スタッフと参加者の間で中身の濃い意見交換ができたという面もある。ただ,90分という限られた時間で,住宅の温熱環境や化学物質汚染など幅広い話題を詳しく語り合うのは限界があり,不足分を上記専用ページで適宜補足し,自宅で調べてもらうという方式をとらせてもらった。
本来であれば終了後に食事をしながらスタッフとの交流会をもつべきところ,今日午前の講義があったので夜の新幹線で舞い戻った。
セミナーで分子の話をするとっかかりとして示したが「動く分子事典」新版にも載せている今話題のメタミドホスだったのだが,帰り着いてチェックしたメールの中に,

のページを見た分析が専門の方からの有機概念図に関するものがあった。メタミドホスの分析の難しさなどを教えていただくと同時に,国内では使われていないものも含めて多い農薬を同図で整理することの重要性にも触れていただいた。
その返信を書く必要からも昨日のセミナーで映写したPDF資料を今日整理し直してダウンロードできるようにしたのでご参照いただきたい。

p.17には,2008/02/01で示した有機概念図とともに,2006/08/22でも紹介した,

のページ画像で,拙作ページの図とリンクが掲載されているものである。


このような形で分子というものが注目されるのはいつも残念なのだが,

  • 毒入りギョーザ 汚染拡大に戸惑い/被害防止 においに注意(朝日新聞,2008/02/04)

にもサリンとの構造・症状の異同,コリンエステラーゼ活性低下などに言及されており*1セミナーで話題にした化学物質過敏症などとも考え合わせ,合成化学物質全般の利用についてみんなで考え直すきっかけになればと思う。

*1:有機リン中毒の治療薬として記されているアトロピンとパムについては地下鉄サリン事件参照