「生命誕生」ほか今日届いた本から
今朝の岩手・宮城内陸地震でまた多くの尊い命が失われ,テレビに映される地形の変化に自然の力の大きさを思い知らされる*1。
ニュースを見ながら,今日宅急便で届いた本と書店で手に入れた本を拾い読みしつつ一日が過ぎてしまった。
- ピーター・タラック 著,三角和代 訳,「生命誕生 受胎から出産、子宮への旅」,武田ランダムハウスジャパン(2008)
- 加納 圭,「学術選書035 ヒトゲノムマップ」,京都大学学術出版会(2008)
- Newton別冊「「アミノ酸」と「タンパク質」 生命の万能素材」,ニュートンプレス(2008)
- アラン・ワイズマン 著,鬼澤忍 訳,「人類が消えた世界 The World without Us」,早川書房(2008)
- 熊本日日新聞社 編,「水俣から、未来へ」,岩波書店(2008)
- Biophilia,2008年6月(夏)号(特集:『「環境遺伝子」研究の最前線 ─化学物質の環境リスク研究への取り組み─』),丸善
ぞれぞれの本についてはまた触れる機会があるだろうが,今日は生命の不思議と驚異を教えてくれる写真集「生命誕生」*2の中から,p.65にある『胎児のヘモグロビン』に関連させて胎児ヘモグロビン(HbF)のPDBデータ例1fdhから作成した画像を紹介しよう。胎児ヘモグロビンは,成人ヘモグロビンよりも酸素との親和力が高いために,体内で母親の血液から酸素を奪い取って自らの生命活動を維持していることを初めて知った。この本は是非多くの人に手にしてほしい。
*1:今手元にないのだが,2008/06/10に書いた大澤さんの「不可能性の時代」でも自然災害に言及していたことを思い出したりしている。
*2:本ブログ2005/03/06に記した三木成夫「胎児の世界」の流れを汲むとも言える。