PRTRやREACH等に見る人工化学物質対策の動向
書き遅れたが,本ブログでもたびたび取り上げているREACH等,化学物質に関する情報を掲載したメールマガジンニュース,
に関連して。
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[2]欧州化学物質庁(ECHA)のSVHCに関する報道
《 中 略 》
【附属書XVに基づくレポートが提出された物質】
(1) Anthracene (2) 4,4'- Diaminodiphenylmethane (3) Dibutyl phthalate
(4) Cyclododecane (5) Cobalt dichloride (6) Diarsenic pentaoxide
(7) Diarsenic trioxide (8) Sodium dichromate, dihydrate
(9) 5-tert-butyl-2,4,6-trinitro-m-xylene (musk xylene)
(10) Bis (2-ethyl(hexyl)phthalate) (DEHP)
(11) Hexabromocyclododecane (HBCDD)
(12) Alkanes, C10-13, chloro (Short Chain Chlorinated Paraffins)
(13) Bis(tributyltin)oxide (14) Lead hydrogen arsenate
(15) Triethyl arsenate (16) Benzyl butyl phthalate
このページの有機ハロゲン化合物は,以下にも登場している。
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番号 CAS番号 物質名
255 1163-19-5 デカブロモジフェニルエーテル …DBDE(物質に関する基本的事項 [PDF]参照)
394 1763-23-1 ヘプタデカフルオロオクタン―一―スルホン酸(別名PFOS) …冒頭の分子画像
- 中央環境審議会、PRTR法指定物質の見直しについて答申(EICニュース,2008/07/11)
- PRTR法:対象の有害化学物質354から463に-(毎日,2008/07/11)
- フッ素化合物を規制対象に 化学物質の排出公表制度(47NEWS,2008/07/11)
ここで上記DBDEについて,2008/02/19の,
を利用してlog P値を求めてみた。
SMILES記法:C2(OC1=C(Br)C(Br)=C(Br)C(Br)=C1Br)=C(Br)C(Br)=C(Br)C(Br)=C2Br
Average logP: 9.98(+-1.5)
さらに有機概念図計算シートでlog Pを推算したところ,ほぼ同様の値が得られた。
新規化合物のリストアップなど,国内外の化学物質規制情報の動向に目が離せない状況だが,上述のようなデータ集やツールを用いて統括的に理解してもらうことが不可欠になっている。
そしてそれは冒頭のメールマガジン発行元のサイトに,以下のように書かれていることからも言えることと考えている。
化学物質国際対応ネットワーク