2009年の分子仕事始め(追記あり)
うっかりしていたが今年の年賀画像をブログにはアップし忘れていたので松の内に掲載します。
メインの画像は干支にちなんでウシのロドプシンにしたが*1,元旦の文春のことがわかっていればGFPにしたところ。
そう思って仕事始めに職場に行くと部屋には以下のポスターがあって,そう言えばこんなバージョンも作ったなと思い出してしまった。GFPの美しさと「動く分子事典」について語ってくれた竹内久美子さんのエッセーにまさにぴったりと言える。
昨年のオープンキャンパスのポスター作例から
自分の作成した画像やポスターも忘れてしまうのは年齢のせいもあるけれど,その作品の多さが背景にある。以下の検索では昨日時点で952点引っ掛かり,「分子」関連以外もあるので,これまでどれだけの数を「ネットのあちら側」に投じてきたのかと思うとわれながらあきれてしまう。
それで,今年の分子初仕事。届いていた雑誌で以下の解説に注目してみた。
文中で取り上げられている光化学系Iの光合成反応中心で重要な役割を果たすP700を含むPDB構造データ例1jb0は,
ですでに公開済みだったが,p.18図3を参考にしてP700の部分構造例を作成してみた。
P700を構成するクロロフィルaとクロロフィルa'(黄色表示)のヘテロ二量体
※Jmolで見るトピックス分子で参照可能
これが太陽の光エネルギーを化学エネルギーに変換してくれる心臓部の一つなのだと思うととても感慨深いものがある。今年もいろいろな生体分子の魅入られてしまいそうだ。
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※追記(2009/01/06):書籍紹介
- 園池公毅,「光合成とはなにか」,講談社ブルーバックス(2008) ※p.110〜に光化学系I・IIやP700,P680について詳しく書かれています。
*1:年号に利用したのは2008/12/21で紹介した3b8n。9量体です。