言及ブログエントリー数最大のサイエンスカフェ

2009/07/20ほかに記した7月17日のオリュンポスカフェ

については,ゲストお二方だけでなく複数の参加者がブログで事前広報および参加報告をしてくださり,個別カフェとしては総エントリー数が最大になったのではないかと勝手に解釈している。


科学コミュニケーションの中でWeb2.0は強力な味方と考えていることから,これはとてもうれしいことで執筆者各位に御礼申し上げたい。また,以前からイベント後の学びの継続性*1という意味では貴重な実践となったと言えるだろう。
それらのエントリーを読みながら,みなさんとの因縁についてもいろいろ想起している。

の内田さんと言えば,私にとっては間違いなく「カソウケン」。本ブログでは2005/10/01と4年前のエントリーがある。Webではいろいろ情報交換させていただいていたが,昨年のサイエンスアゴラで初めてご挨拶でき(2008/11/23記事参照),直接カフェのゲストをお願いできたのは幸運だった。
そのサイエンスアゴラを2006年に創設してくれたのが長神さん。第1回でお会いできたことは今回のエントリーにも記載してくださっている。

ここに書かれているように,「サイエンスカフェにいがた」の開始を検討していた頃に新潟でそのことを話せたのも不思議な縁だ。2007/03/03に記したようにジュンク堂新潟店が開店したのが2007年3月3日,その翌日に長神さんから新潟来訪のメールが届いて3月12日*2に研究室までお越しいただくことになったものである。
どちらかと言えば「生活環境化学の部屋」というバーチャルな場での活動が多かった私にとって,サイエンスアゴラという場に参加できたこと,そしてサイエンスカフェという存在を知り得たことは,リアルな場での活動を意識する上で欠かせない事象だった。その後の自分自身の活動では反省の連続だったが,長神さんと内田さんが科学コミュニケーターとして今回のカフェについて上掲ブログに記された冷静な事後報告には教えられることが多い。次につなげていくことこそ大事なのだとつくづく思う。

を書いてくださった立花さんとお会いしたのもサイエンスアゴラSTS学会年会やいろいろなイベントでもお会いし,いろいろな方をご紹介いただいいたことが「サイエンスカフェにいがた」の企画につながった例は少なくなく,本当に感謝している。サイエンスアゴラ2007で主催されたサイエンスカフェのポスター展やプログラム「サイエンスカフェって何?〜できることをさぐろう」(2007/11/24)に参加させていただいたことも忘れられない。

の平川さんは思いがけず関西から遠路駆けつけたくださったのだが(今度は是非ゲストをお願いしたい!),以前からサイエンスアゴラSTS学会年会で刺激的なご発表などは聴かせていただいていたものの,もしかしたら直接話をさせてもらったのは今回が初めてかも知れない。昨年の第7回STS学会年次研究大会で聴いた大阪大学総長の鷲田清一さんによる記念講演*3の中でも紹介された大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)のご所属で“科学技術と社会”の分野で幅広く活躍されている。なお,平川さんのブログの以前の名称は「What’s New & Occasional Diary」であり,国内では早くから情報発信をなさっていてその面でもお手本であった。


2004/12/12時点の本間作成のブログリンク集(現在のもの
Internet Archive保存版;こちらで当時のブログ参照可能

以上の4件のエントリーを読みつつ私自身当日のカフェを反芻しているが,ギリシア神話への個人的な思い入れ(多くの美術作品,あるいは例えばヘパイストスが科学技術や工学に関係していること等々)や「なぜ女は出産すると賢くなるのか 女脳と母性の科学」のところで何気なく出てくるオキシトシン *4などの単語につい反応してしまった一方,思いがけない見方や当方の読書センス不足も教えられて刺激的な時間だったことは間違いない。
いろいろなつながりを再確認できたカフェだったが,カフェ応援団の新潟大学hadaさん(カフェの写真も提供してくれた)や,しばしば写真付き報告を書いてくださる常連参加者のエントリーにも感謝したい。

今回のカフェは,サイエンスカフェという存在をより多くの方々に知ってもらう上でも,「サイエンスカフェにいがた」が多くの熱心なボランティアゲストとスタッフによって支えられていることを知ってもらう意味でも得難いものとなった。ご関係くださったみなさまと夜遅い時間まで熱心に聴いてくださった参加者に改めて御礼申しげます。ありがとうございました。

*1:例えば2006/12/02および2007/11/20の記事参照。また,カフェ当日取り上げた本を立花さん内田さんが書籍情報リンクを含めて紹介してくれており(すでにそれを読んで本を購入したというコメントも付いている),カフェ当日会場のジュンク堂新潟店のスタッフが本を揃えてくれて参加者に提示してくださったこととも併せて価値のあるプレゼンテーションになっていると考える。書店での開催ということで,このような企画を案出されたゲストに敬意を表したい。

*2:同店開店前の2月にジュンク堂書店サイエンスカフェの会場として利用したいというメールを出したのに続いてこの日に再メールを送り,新潟店店長の坂本さんから前向きの心強いメールが届いたのが3月14日だった。明後日東京へ発たれるとのことで昨日お店に行って「今度は東京で会いましょう!」と約束をさせていただいた。

*3:2008/11/01記事で言及。

*4:内田さんの旧ブログともリンクし合っていた分子絡みのブログ記事も懐かしく思い出す。
 ・オキシトシン・ベイビー(理系兼業主婦日記,2006/07/28)