アクティブな学生・院生ブログ

ecochem2005-05-04

袖触れ合うも他生の縁。ネットのお陰で他大学の学生・院生のみなさんと知り合えるというのも,有り難いことだと思っている。もっとも今の時代は,在学中から学内外のいろいろな研究室や企業との連携も求められているようだけれど。
Webページ開設以来,メールで情報交換したり学会などで顔を合わせることのできたネット縁者の面々が,最近はブログの活用にも取り組んでくれているのはさすがである。その中から特筆すべき3つのブログをトラバ目的で取り上げてみた。もちろん,勝手にクールBlogにも収録させてもらっている。

    化学分野でも有名なサイトChem-Stationの中にあるブログ形式の化学ニュース。更新頻度が高く分子構造などの画像や書籍情報もあって役立つものになっている。最初は2人で始めたようだが,先駆的にアフィリエイト(当初はそんな名称もなかったが)にも取り組んで仲間を増やしながらやっている様子。より多くの大学や企業にやってもらいたい研究情報発信のお手本にもなっていると思う。

    独学で計算化学の勉強を始めて,フリーウェアを用いた分子計算のやり方をわかりやすく解説してくれているport:3016のs2kさんによる身辺雑記。なお,s2kさんは無事修論をまとめ上げて今春めでたく社会人になられました。今回の記事のアクセス解析サイト外では、Google検索からと、molda,winmostarから、次にYahoo検索、Chem-Stationとなって”いるという分析からもわかるように,2005/01/08ほかで触れたMOLDAの吉田さんやWinmostarの千田さんに協力して,各ソフトのマニュアルや解説を作成したりサポート用BBSを運営するなど,大学での研究以外の場でも活躍するという八面六臂ぶりにはいつも驚かされている。また,上掲Chem-Stationともちゃんと繋がっているのがわかる。

    科学教育のNPOに所属して活動するなど,科学教育や科学コミュニケーション,科学情報発信に関心を持っている けけみ さんとは日本化学会年会で2度ほどお話したことがある。最近始めたブログでも有用な情報を発信してくれているので今後が楽しみなところ。
今回引用したs2kさんと けけみ さんの記事に無理矢理こじつけで,昨年のSTS学会で発表した筆者コンテンツのアクセス解析例を以下に紹介する。

アクセス解析はブログ運営上も重要な要素であると思われ,研究者の情報発信という視点も加えて,

が有益な資料となっている。また,けけみ さんの記事にあるように,東京大学でも21世紀COEとも絡めて科学コミュニケーションの講義がなされるようになったことは注目されることで,今後の展開に注目したい。