2004-01-01から1年間の記事一覧

弱者としてのこどもと環境問題の被害者

2004/10/25の日記で紹介した,雑誌掲載論考『生命を考える家庭科』に,今読んでいる, 丸山徳次 編,「応用倫理学講義 2 環境」,岩波書店(2004) …(bk1情報) の文章を追記。 “高等哺乳類としての人間の新生児が、他の哺乳類にはない非常な無力さをもった特…

クリスマスに届いたもの

イブの前日,東京にいるわが家のこども達から思わぬ贈り物。写真の花籠とワインが連名で。贈り贈られる関係が逆転したということだろうか。一昨日ちょうど締め切りの仕事が一段落したので,昨夜はゆっくりワインと込められた気持ちを味わうことができた。 と…

Excel+ペイントで作成したグラフ画像の貼り付け

※データ引用(以下に掲載のExcelデータの表5から作成) 全国高等教育機関IT利用実態調査結果(メディア教育開発センター) グラフはインターネット授業の配信状況(2003年) ■ 行う計画はない ■ 行うことを計画している ■ 行っている

雪の札幌から戻って

仕事の打合せで12/3から札幌に行き,今日午前中に帰着。昨日来日本列島を襲った台風並みの強風と今朝からの北海道の大雪で,欠航も覚悟したがどうにか揺れる飛行機で帰着。それにしても今年は災害が多過ぎる。 写真は仕事の合間に見に行った,台風18号で大き…

水谷先生のこと

ドラッグの問題もずいぶん前から気になっていて,動く薬物事典などで取り上げてきたが,やはり長い間真摯に取り組んでおられる「夜回り先生」こと水谷修先生が大きな刺激を与えてきてくれている。 その水谷さんが編集に関わった, 「薬物乱用 その実際と、あ…

2004年の世界エイズデー

12月1日は世界エイズデー。HIVとエイズのページ(3D分子参照にはChimeのインストールが必要)には,この3日間通常の2〜3倍ほどのアクセスがあり,関心の高まりを感じる。 詳細は上記ページに譲るが,エイズデーの情報を検索していたら,国境なき医師団のペー…

バイオ関連の新サイトと新雑誌

バイオ関係の新サイトオープンと新雑誌創刊の話題。この分野のドラスティックな進展と広がりを感じる。 Jabion(日本語バイオポータルサイト) 「バイオニクス」(オーム社) Special Issue:生命はここまでみえてきた 目でみる生命探求の最前線 Special Rep…

新ブラウザFirefoxとRSSリーダーの話題

ASAHIパソコン 2004年12月1日号 『Firefoxとグーグル・デスクトップサーチが見せる「次世代パソコン」の姿』 『RSSリーダーでニュースやブログ情報を逃さずゲット』 の2つの記事に注目。 最初のブラウザFirefoxについては, ブラウザ業界に火を付けたFirefox…

「男」と「女」,「男の子」と「女の子」

先日放映された, 女性の医療を見直す(NHKクローズアップ現代,2004/11/18) は,男女で共通の器官等の病気については従来男性の研究結果などを女性にも適用してきたことの問題点がわかってきて,女性に対する医療を見直し(性差医療)が少しずつ進められて…

11/12-14の金沢学会出張

科学技術社会論学会第3回年次研究大会(金沢,2004/11/13-14) で金沢出張。 地震のため直通の特急は運休中で,行きは高速バス,帰りは高速バスの切符が取れず,JR+バスを乗り継いで帰着。高速道の長岡・柏崎間は2車線のうち1車線が補修・舗装中で,地震の…

横田めぐみさんのこと

横田めぐみさんが新潟の海岸から拉致されたのは,1977年11月15日。いろいろな意味で長い暗黒の時間であった27年目の昨日,また真偽の不明なニュースが報じられた。 拉致された新潟の海岸は,中学・高校の頃,水泳部には負けるけれど水が温んでくるとよく浸か…

西村肇先生の新潟水俣環境賞受賞講演

チッソと昭和電工で水俣病原因物質のメチル水銀が生成していたことを証明したのが西村肇先生。最新の有機金属化学・計算化学の手法を用いたのもので,それはつい最近のことである。最新科学を駆使しなければ証明できなかったことを裁判の争点の一つにしてい…

避難所にいるこどもたちと母親たちにエール(続き)

昨日の続き。ふと“子育ち”という語を思いついてWebで探したら結構使われていることもあって,昨日に遡ってキーワードに追加。 さて,標題とは少しずれるかも知れないが,母と子の関係で思い出したのが,1004/10/25の日記の拙文, 『生命を考える家庭科』 で…

避難所にいるこどもたちと母親たちにエール

中越地震の避難所で,小さなこどもがいる母親の苦労話がテレビで放映される。授乳できる部屋も無い場合もある上に(最近は学会でも女性研究者のためにいろいろ配慮するようになってきている),一緒に遊ぶ時間が取れないし,泣くと周囲の迷惑になるというこ…

祝・田臥クンのNBA7点デビュー!!

なぜか能代工時代からファンだった田臥クンの華麗なデビュー。あのダブルクラッチは決まって欲しかった! 田臥勇太:日本初のNBA選手 7得点で開幕戦デビュー(毎日新聞) 注目している人が思わぬ活躍をしてくれるのは,同じ時代の空気を呼吸している一人とし…

国立科学博物館新館に行こう!!

一昨日書いた標題の件を昨日理科教育MLに投稿。 国立科学博物館新館オープン(本間,2004/11/02) 引用記事, 生命と自然』わくわく 国立科学博物館新館オープン(東京新聞,2004/11/02) に入館者の写真が載っているが,展示が一新されたということで是非多…

国立科学博物館新館が明日リニューアルオープン!

新館グランドオープン、今秋11月2日に決定(国立科学博物館) 国立科学博物館:新館が完成、報道関係者に公開(毎日新聞,2004/10/29) 分子関連の展示をしたいということで,担当者から分子モデルデータ利用について問い合わせがあってコメントさせてもらっ…

NHKテレビ「水俣病・問い直された行政責任」を見て

昨夜録画したものをメモを取りながら見る。取り敢えず忘れたくないキーワードを列挙しておこう。縦割り行政(厚生省/通産省/水産庁/経済企画庁,省益),食中毒・食品衛生法,疫学,水俣病の認定基準,政治決着,公害健康被害補償法,懲罰的賠償,調和条…

水俣病の特集番組

放映直前に番組情報。 NHK教育TV,ETV特集「水俣病・問い直された行政責任」(2004/10/30,17:00〜) 10/23放映予定だったものが延期されていたもので,予約録画には被災地の情報が延々と入っていた。 人災と天災という思い。

ブログで新潟県中越地震情報

2004/10/24の日記に災害時のブログの有用性を書いたが,以下のような動きが。 Blog 形式で新潟県中越地震情報を――goo ブログ、レスキュー・ナウ(internet.com,2004/10/28) …Yahoo!ニュースにも転載 gooブログ/新潟地震について レスキューナウ・ドット・…

余震が続く中の生命の灯火

異常な余震が続く新潟県中越地震,今日は新潟市でも震度4があり職場は急遽休講に。被災地はもっと大きなゆれで夜のニュースでその恐怖の場面が多数写された。 そんな中で,最初の地震で土砂に埋まっていた母子3人が乗っていたワゴン車の中から,長男の皆川優…

こどもたちに伝える環境問題(環境省の情報から)

環境省のサイトで, 平成16年版 子ども環境白書 が公開された(他のバージョンと過年度の白書は環境白書情報に一覧)。 これって,過去数十年間に大人たちがやってきたことのつけをこどもたちと未来の世代に回すのでよろしくというものでしかないようにも思…

『生命を考える家庭科』

地震などがあって書き込みが遅れたが,「家庭科教育」2004年11月号(家政教育社)に掲載された原稿を,先日Webに転載。 『生命を考える家庭科』 何か新しい発想が必要なのではないかと,いろいろな本を読みつつ最近考え続けていることをまとめたものなので,…

新潟水俣病現地調査ツアー

地震があった昨日は朝から夕方まで,新潟水俣病共闘会議主催の2004新潟水俣病現地調査に参加(今朝の新潟日報に記事;「水俣病の教訓 後世に」)。旧・昭和電工鹿瀬工場から阿賀野川河口までバスで下り,スタッフによる解説であまり知られていない情報を教わ…

新潟県中越地震から一日経って

昨夜発生した新潟県中越地震で大きな被害。孤立していた地域などもあって今後さらに被害状況が明らかになっていくと思われる。震源地に近い地域にいる知人たちが,一様にゆれの大きさに対する恐怖を語っていた。 ちょうど40年前,小学校6年生の時に新潟地震…

Y!ニュース「中高生にHIVまん延の恐れ」

中高生にHIVまん延の恐れ=20代前半患者が急増−厚労省エイズ動向(Yahoo!ニュース,2004/10/21) エイズ動向委員会報告メニュー 図の国内における年齢階級別HIV感染者数の推移は,上記結果の前の, 平成15年エイズ発生動向年報(厚生労働省,2004/04/26) か…

燃やされるプラスチック

今ほど出たニュースから。 再利用できないプラスチックごみは原則焼却 環境省指針(朝日) 環境省:ごみ処理見直しへ素案報告 来春に基本方針改正(毎日) 高温で燃やせばダイオキシンは発生せず,ゴミ減量で埋立地延命できるという考え方に基づく方針。記事…

シックハウス,シックスクール,化学物質過敏症

中井里史,「シックハウス 健康で安全な家を求めて」,日本評論社(2004) を読了。最悪の場合,学校に通えなくなったり(上掲書ではp.105など,Webサイトでは例えば環境過敏の子供を持つ親の会参照)自分の家を離れなければならなかったりするのは本当にやり…

HIVの母子感染

毎日新聞サイトのニュース。 HIV:母から感染の子、9人死亡 厚労省研究班調査(2004/10/17) “母子感染を防ぐには、妊娠初期にHIV抗体検査を徹底する必要がある”とあるが,新しい命の誕生につながる妊娠というできごとはとても大事で責任の重いものなのだと…

水俣病関西訴訟最高裁判決で行政責任認定(続き)

昨日の判決を受けて新聞各紙で様々な立場の関係者の反応を取り上げた記事や社説で,水俣病の歴史の重さと今後について報じている。 水俣病訴訟原告団、「晴れ晴れとした判決」(日経,2004/10/16) 関西訴訟最高裁判決 環境省、認定基準見直し否定(熊本日日…