環境

こども達と化学物質そしてP450

本ブログ記事, 新刊「分子でよむ環境汚染」はecosci.jpのガイドブック?(2009/05/16) で紹介した本の内容および関連拙作コンテンツと重なる部分が多い以下の雑誌が出た。 雑誌特集『子どもと環境化学物質 ─病が“プログラム”される可能性』,科学,2009年9…

2009年の日食(追記あり)

新潟市の職場では曇天が幸いして肉眼観察が可能に(新潟市東区海老ヶ瀬471,11時3分撮影) Googleトップページも今日は日食 その時刻が現代では予告される日食という事象にいろいろなことが想起される。 ◎伝承 NHKの特集番組でも世界各地の伝承が紹介されて…

盛況だった昨日のサイエンスカフェにいがた

昨日のカフェは,長岡技術科学大学の山本麻希さんに動物行動学の最新の話題について熱っぽく楽しくお話ししていただいた。サル,ペンギン,クマなど身近な動物の写真がたくさん紹介され,会場のジュンク堂書店新潟店に本を買いに来ていたお客さんが次々と集…

新刊「分子でよむ環境汚染」はecosci.jpのガイドブック?(追記あり)

不遜なタイトルだが,最新研究成果が盛り込まれた本を読む際に拙作サイトの分子データ集を活用していただきたいという話題。 鈴木聰 編著,「分子でよむ環境汚染」,東海大学出版会(2009) 参考(p.48掲載のサイト):International Pellet Watch 2009/05/16…

POPs対象化合物の様変わり

本ブログでも何回かPOPsについて記したが,以下のニュースで最新の動向を知ることができた。 最近の2つの国際的な化学物質の取組と市民参加(EICネット,2009/02/20) POPs条約(経済産業省) 柴田康行,『進む東アジアPOPsモニタリング』,科学,2008年7月…

今日の爆問学問は『万物は汚れている』(リアルタイム追記あり)

有害化学物質で汚染され続ける世界中の野生生物と人間。環境化学がご専門の田辺信介さんが出演する番組を見ながら書くことに。 NHK総合TV,爆笑問題のニッポンの教養「万物は汚れている」(2009/01/20・23:00〜放映) 以下は放映開始前に予想であげておく関…

秀丸エディタでREACHデータの可視化

ARG岡本さんの最新論文, 岡本 真,『学術ウェブを担うプラットフォームへ ARG創刊10年を機に』,情報管理,51(10),753-763(2008) ブログ記事:「情報管理」に「学術ウェブを担うプラットフォームへ−ARG創刊10年を機に」を寄稿(ARGブログ版,2009/01/05) …

こども達への有害化学物質の影響は今

今年の3月に出ていたニュースが先日再掲されていた。 子どもの病気:化学物質との関連解明で母子6万組を調査へ(毎日,2008/12/22) 環境省の該当ページ:子どもの健康と環境に関する全国調査 資料例:子どもの健康と環境に関する全国調査−子どもの発育に影…

こどもに及ぼす化学物質の影響を考えるシンポジウムとREACH(追記あり)

広報が遅くなったが今度の土日に東京ビッグサイトで環境問題のシンポジウムが開催され,当日まで参加受付けをしています。 平成20年度 化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム 〜未来に翔く子どもたちのために〜(2008/12/14-15,東京都江東区有明・…

「新版 有機概念図」がネット書店で予約販売開始

セブンアンドワイ - 本 - 有機概念図 新版−基礎と応用 Amazon.co.jp: 有機概念図 基礎と応用 今日は明後日の分子イベントの最終準備。以下はその資料から。

水俣病にこだわってPDB新データと関連DBに遭遇

RCSB PDBの定例新規公開データチェックで気にかけている単語がいくつかあって,“mercury”のその1つ。 今日は,2007/09/23に記した有機水銀分解酵素MerBの構造を明らかにした研究チームによる複数のアルキル水銀リアーゼ(EC.4.99.1.2)の構造データが公開さ…

NIHからの来訪&有機概念図本

昨朝,本ブログにNIHから来訪があった。初回は見逃していたのかも知れないが15カ月前で3回目になるようだ。GFP情報を見に来てくれたのかも知れない。 昨日7:41(日本時間)NIHから来訪(なかのひと.jpより)※海外は地図で表示できない 話は変わって(速報性…

東大農場で使われた酢酸フェニル水銀

問題になっている東大農場で使われた水銀系農薬が酢酸フェニル水銀(1973年登録失効!)だったと知り,それならばと半日かけて以下に情報を掲載。 無登録農薬問題 以下はその転載。 東大農場の禁止農薬使用:農水省、立ち入り検査(毎日,2008/10/03) 酢酸…

環境ホルモン(?)15物質再調査へ

私にとって有害化学物質の問題と言えば,水俣病と環境ホルモンが柱になり,追跡し続けることを役割のように感じている。その後者について以下のようなニュース。 環境ホルモン:15物質を調査へ 環境省(毎日,2008/10/01) まだ環境省には情報が出ていないが…

PRTRやREACH等に見る人工化学物質対策の動向

書き遅れたが,本ブログでもたびたび取り上げているREACH等,化学物質に関する情報を掲載したメールマガジンニュース, 化学物質国際対応ネットワークマガジン 第10号(2008/07/16) に関連して。 [2]欧州化学物質庁(ECHA)のSVHCに関する報道 《 中 略 …

One Greenプロジェクトに「生活環境化学の部屋」参加

またGoogleマップの話題。 One Greenプロジェクト Webニュース例:Google、ユーザー参加型CO2削減活動「One Greenプロジェクト」(INTERNET Watch,2008/06/24) 早速「企業 団体で参加」に「生活環境化学の部屋」として登録。審査で認定されるまで24時間か…

ビスフェノールAの胎児への影響

4日前に, こども達への化学物質の影響に関する研究の最新情報(2008/05/11) を書いたばかりのところに国立医薬品食品衛生研究所による研究成果を伝える以下のニュース。 ビスフェノールA:基準以下でも胎児に影響(毎日,2008/05/14) 本ブログでの“ビスフ…

こども達への化学物質の影響に関する研究の最新情報

昨日のエントリーの本と一緒に買ってきたのが以下の本。3月号なので今まで見落としていたことになる。 Biophilia,2008年3月(春)号(特集:「環境遺伝子」研究の最前線 ─環境汚染と健康、人類の未来は大丈夫?─),丸善 木村博承,『化学物質の内分泌かく乱…

朝日新聞・新潟版に新潟水俣病の連載記事

2008/03/25に書いた水俣市視察研修と関連して,朝日新聞・新潟版に新潟水俣病に関する連載記事が載り,現在Webで全文読めるようになっているので,是非多くの方にお読みいただきたい。 連載記事:43年目の「救済」 新潟水俣病(朝日新聞・新潟版) 独自案 国…

水俣で得たもうひとつの「科学とアート」

新潟県が開始した新事業の水俣市視察研修の参加者募集に応募したところ当選(?)し,この20日から22日まで水俣を訪れて原田正純さんのおっしゃる『現場』を見ることができた。 水俣市視察研修参加記録「水俣を歩いて」(生活環境化学の部屋) 水俣病に関す…

あるはずのないトレモライト(アスベスト問題)

今朝のニュースチェックで見つけたニュース。 石綿:使用報告ないトレモライト検出…東京など14施設(朝日,2008/02/14) ※新潟市旧庁舎廊下の天井でも確認 アスベストで問題になっているのはクリソタイル(chrysotile,白石綿)とクロシドライト(crocidolit…

有害化学物質の生体内での動態を追求する

本ブログ記事, 「今年の化合物」はビスフェノールAとPDBデータ2E2R で紹介した研究が今日届いたニュースレターに掲載されていた。 松島綾美・下東康幸,『エストロゲン関連受容体γ型(ERRγ):ビスフェノールA が非常に強く結合する自発活性化型核内受容体…

Googleの新検索で見るminamata

Google、検索結果の新しい表示方法の「お試し版」を公開(ITmedia,2008/01/29) というニュースを見て, Check out Google's latest ideas (Google) を試してみた。まだ日本語は受け付けないので“minamata”をキーワードにして検索した結果が以下になる。 「…

「今年の化合物」はビスフェノールAとPDBデータ2E2R

いつも参考にさせてもらっているブログの最新記事, Compound of the Year 2007(有機化学美術館・分館,2007/12/15) に“さてあなたが選ぶ「今年の化合物」は何だったでしょうか?”とあるのでそれに応えて。 私の場合,2000年から注目記事は以下のページに…

デジャビュな環境ホルモン分子

2007/11/16に記した, 平成19年度化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム(第10回化学物質の内分泌かく乱作用に関する国際シンポジウム、第6回小児等の環境保健に関する国際シンポジウム)(2007/12/09-10,さいたま市・大宮ソニックシティ) は初日…

むべなるかな科学リテラシー(どうしたNHK)

日本「お家芸」理数系で順位転落、OECD学力調査で判明(読売,2007/12/04) というニュースが出ている。 先ほどビデオに録っておいた, クローズアップ現代「シリーズ地球温暖化 CO2削減“規制”は必要か」(NHK総合TV,2007/12/04・19:30〜放映) を見ていた…

Webデータが縁で二酸化炭素削減関連報告書届く

一昨日思いがけぬ報告書が届いた。 日本鉄鋼協会生産技術部門 熱経済技術部会,「鉄鋼プロセスにおける次世代CO2削減技術調査・検討」(2007/11/15) 熱経済技術部会の委員は鉄鋼6社から構成されており,そのうちの1社のAさんから以前下記データの引用を依頼さ…

環境ホルモン問題の10年

2007/09/21に新分子事典p.201でREACHに言及したことを書いたが, 化学物質国際対応ネットワーク から先ほど届いたメールマガジンで以下のシンポジウムの開催を知る。初日の総合司会は北野 大 先生である。 国際シンポジウム「化学物質の内分泌かく乱作用につ…

新潟水俣病患者の認定基準を見直す提言

2007/10/13に書いた,『近々新潟水俣病について重要な発表がある』との元新潟水俣病弁護団長の坂東克彦さんの予告の件,昨夜NHKのローカルニュースで紹介され,新潟日報にも記事が出ました。 新潟水俣病中間提言まとまる(新潟日報,2007/10/29) “提言では…

中越沖地震直後の柏崎刈羽原発の写真

昨日も, 制御棒1本抜けず 柏崎刈羽原発7号機 中越沖地震で(朝日,2007/10/19) というニュースがあったばかりで,柏崎刈羽原発の中はいったいどうなっているのか気になるばかりである。 2007/10/13に書いたようにエントロピー学会第25回シンポジウムでは…