2008-01-01から1年間の記事一覧

ポルフィリンから難病を考える

今年も大晦日。2008年最後のエントリーは難病指定が待たれるポルフィリン症(ポルフィリア)について。27日のTBSの特集番組の中で以下の内容が再度取り上げられ,関係者が病気を広く知ってもらうためにいろいろな活動をしていることが紹介された。 報道特集N…

2008年のwww.ecosci.jp活動総括(追記あり)

あちこちのブログやmixiで年間活動報告がされていることに見習って。*印は本ブログの関連エントリー例です。その他過去の記録を含めて生活環境化学の部屋/回覧板もご参照ください。 ■2月 02/03:気軽にサイエンス「第1回 分子で見る密閉された部屋編」(東…

こども達への有害化学物質の影響は今

今年の3月に出ていたニュースが先日再掲されていた。 子どもの病気:化学物質との関連解明で母子6万組を調査へ(毎日,2008/12/22) 環境省の該当ページ:子どもの健康と環境に関する全国調査 資料例:子どもの健康と環境に関する全国調査−子どもの発育に影…

富山県立図書館に「新版 有機概念図」所蔵

大学図書館・国公立図書館への書籍の所蔵状況をGoogleマップで示してくれる, 所蔵図書館マップ にようやく「新版 有機概念図」の所蔵情報が出現した。一番乗りは富山県立図書館で国会図書館より早い対応に感謝している。 所蔵図書館マップによる「新版 有機…

RCSB PDBの今年のレポート

RCSB PDBの2008年年間報告書が出された。いつもながら多数の画像とともにトピックスや統計データが示され,その画像だけでも楽しくなってしまう。 2008 Annual Report(RCSB PDB,2008/12/16) FTP Downloads from the wwPDB in 2007. Image created using G…

初物三題噺(Chrome,GCaMP,Yahoo!ブックス)

以前Google Chromeを試した時はJava利用のJmol分子を表示できなかったのだが, 「Google Chrome」が正式版に(INTERNET Watch,2008/12/12) を見て,試したところ「Java for Chrome」(上の画像はその起動時に表示される)のインストールが始まって無事モデ…

使い走りあるいは細い横糸としての男

福岡伸一さん*1の新刊をようやく読み終えた。 福岡伸一,「できそこないの男たち」,光文社新書(2008) 同書を紹介した福岡さんのブログ記事:福岡ハカセのささやかな言葉: 新刊が発売されました!(2008/08/06) 相変わらずのご自分の経験を踏まえたストーリ…

ブログ「気ままに有機化学」に感謝

書こう書こうと思いながらすっかり遅くなってしまいましたが,以前から生活環境化学の部屋サイトへのアクセス解析をしていて,リンク元分析では以下のサイトからのものが少なくなく,リンクしてくださっていることに感謝していました。 気ままに有機化学 「…

こどもに及ぼす化学物質の影響を考えるシンポジウムとREACH(追記あり)

広報が遅くなったが今度の土日に東京ビッグサイトで環境問題のシンポジウムが開催され,当日まで参加受付けをしています。 平成20年度 化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム 〜未来に翔く子どもたちのために〜(2008/12/14-15,東京都江東区有明・…

朝刊科学欄に生体分子構造画像(ジベレリンの機能制御へ)

今朝の朝日新聞の画像入り科学ニュース,数日前の新聞各紙Web版に掲載されていたが写真入りはなくてがっかりしていたが,海外ニュースには同様な画像が載っていた。 植物の成長ホルモンの働きを解明、奈良の大学教授ら(朝日,2008/11/27) → Gibberellin-in…

サイエンスアゴラ2008参加記録を公開

2008/11/23ほかに書いたサイエンスアゴラ2008への参加記録,分子イベントについては少し前に報告ページを公開したのだが,その他のイベントの様子については昨日ようやく公開できたのでご覧いただければ幸いです。 サイエンスアゴラ2008参加記録 (1) 分子の…

Jmol 11.6ネタでumass.eduからの来訪(画像追加あり)

2008/10/19に本ブログへのNIHからのアクセスのことを書いたが,今日は昨日のエントリーがきっかけと思われるumass.edu*1からの訪問があった。 これもブログの仕組みとなかのひと.jpというツールのお陰である。ブログ記事は日本語だが画像とscriptは万国共通…

RCSB PDBのJmol表示がver.11.6になった影響

昨日突然起こった大事件。標題のように,RCSB PDBで採用している分子モデル表示形式のうち,Jmolがver.11.6に変更された。 Download Jmol 参考情報例:[jmol] New Features for Jmol 11.6 機能がかなり増え,モデル上でマウス右クリックして表示されるメニュ…

昨日のサイエンスカフェにいがたと新刊の書店登場

昨日はサイエンスカフェにいがた。今話題のトキがテーマということで新聞社2社が取材に来てくれ,今朝の読売新聞新潟版に記事が載りネットにも転載された。 第16回サイエンスカフェにいがた『トキ、こめ、田んぼ 〜水田の生き物がつなぐ朱鷺と人〜』報告ペー…

「動く分子事典」のことを書いてくれたブログにTB作戦

本ブログの左側に著書2冊, を載せ販促中だが,「新版 有機概念図」がようやくAmazonに出たので, Amazon.co.jpの書籍情報(略歴もしっかり掲載) SPYSEEの自分情報にも掲載されていないかと確認にしたところまだだったものの,「動く分子事典」新版について…

もやしもんの威力

一昨日はサイエンスアゴラ2008の途中で会場を抜け出して上野で開催中の展覧会へ。タイトルだけでは決して見に来ないであろう人々まで大挙して押し掛けているのを目の当たりにして,キャラあるいはコンテンツの重要性を再認識する。 特別展:菌類のふしぎ−き…

サイエンスアゴラ2008でカソウケンさんにお会いできました!

今年も始まりました。 昨年ニアミスでお会いできなかった, 内田麻理香:カソウケン(家庭科学総合研究所) | 内田麻理香ブログ「カソウケンの科学どき技術どき」 | T lounge blog 東京大学工学部広報室 担当者のブログ の内田麻理香さんにお会いすること…

「新版 有機概念図」が出版社のサイトにも登場

新版有機概念図−基礎と応用(三共出版) 私のサイトのほか,先ほど書いたネット書店にもリンクされています。

「新版 有機概念図」がネット書店で予約販売開始

セブンアンドワイ - 本 - 有機概念図 新版−基礎と応用 Amazon.co.jp: 有機概念図 基礎と応用 今日は明後日の分子イベントの最終準備。以下はその資料から。

明後日からサイエンスアゴラ2008

今朝発行のメールマガジンで11/22-24のアゴラ探訪の作戦を立ててみてはいかがでしょう。 NPO Science Communication News|サイエンスアゴラ2008特集号(2008/11/20) 発行元のNPO代表理事の榎木のお勧めで,われわれの分子イベントの宣伝文も書かせていただ…

三共出版「新版 有機概念図」見本本到着

2008/11/06に記した, 甲田善生・佐藤四郎・本間善夫,「新版 有機概念図 基礎と応用」,三共出版(2008) が刷り上がり,本日届きました。 書店に出回るのは12月10日頃ということですのでもうしばらくお待ちください。 出版社に無理を言って, 分子計算と視覚…

サイエンスアゴラ2008のパンフレットが公開されました

以下でダウンロードできます。カラー6頁4.7MBと大きなファイルですのでご注意ください。 サイエンスアゴラ2008 - ダウンロード パンフレット中の「分子の世界をアートとエコロジーから見る」の案内 わたしたちの分子企画のタイトルにある“アート”に合わせて…

サイエンスアゴラ2008が来週に迫りました!

いよいよ来週22日から東京お台場でサイエンスのお祭りが始まります。私が登壇する分子イベントは23日で,その準備も追い込みです。まだ席の余裕がありますので,是非以下の広報ページで参加申し込みをいただければ幸いです。 分子の世界をアートとエコロジー…

世界糖尿病デーに

ふとしたことで今日が, 世界糖尿病デー だと知る。 糖尿病と言えば,2008/03/07に書いたように高校生向けのイベントに分子画像提供で関わり,作成された映像作品を送ってもらったことを思い出す。 それで今日は,糖尿病治療薬関連のアニメを作成してみた。…

有機概念図その後とp-ジクロロベンゼン

2008/11/06に記した有機概念図計算Excel計算シート新版*1の講義での初利用を今日午前決行。その前に,23日にサイエンスアゴラでやる演し物である「有機概念図簡易計算機」(2008/11/02のエントリー参照)の予行演習をやり,ナフタレンやp-ジクロロベンゼンな…

水俣病にこだわってPDB新データと関連DBに遭遇

RCSB PDBの定例新規公開データチェックで気にかけている単語がいくつかあって,“mercury”のその1つ。 今日は,2007/09/23に記した有機水銀分解酵素MerBの構造を明らかにした研究チームによる複数のアルキル水銀リアーゼ(EC.4.99.1.2)の構造データが公開さ…

有機概念図の情報センターを目指して

1008/11/01に記した11/8-9のSTS学会で明日は京都へ。 2008/10/19に書いた「有機概念図」解説本の再刊の準備が進み18日には見本本ができるという連絡が入ったので(書店に出回るのは今月末か来月になるだろうか),その経緯も学会発表で話すことを思いついて…

水族館に欠かせなくなった(?)セレンテラジン

以下のニュースを読んで分子モデルを作成。 下村さん助言クラゲ鮮やかに発光 加茂水族館(山形新聞,2008/11/02) オワンクラゲのエサにセレンテラジンを注射して与えたというもの。 セレンテラジン(coelenterazine;Chime分子) セレンテラジンは今年GFPで…

11/23のアゴラは分子イベントにどうぞ!(12:30-14:20)

サイエンスアゴラ2008(2008/11/22-24,国際研究交流大学村)の新しいパンフレットがダウンロードできるようになった。 2008/09/23に記したへの分子企画出展, 12:30-14:20 分子の世界をアートとエコロジーから見る(分子計算と視覚化研究会) ※このページで…

来週のSTS学会年会(阪大)で話すSPYSEEのことなど

科学技術社会論学会 第7回年次研究大会・総会(2008/11/08-09,大阪大学豊中キャンパス) 大阪大学総長の鷲田清一さんによる記念講演『21世紀の教養?』を聴くのが楽しみ。鷲田さんと言えば,以下のような「着る」ことに関する著作が何冊かあるのもユニーク…