2008-01-01から1年間の記事一覧

こどもタンパク質の弟

2004/10/01に記した“世界最小のタンパク質”シニョリンに弟(妹?)が生まれた。 10個のアミノ酸からなる人工タンパク質の結晶構造を解明 −「タンパク質とは何か」、さらなる理解の深化に貢献−(産総研,2008/10/27) シニョリンで検索するとなんと拙作ページ…

XMRVウイルス感染情報(適宜追加予定)

講義前に取り急ぎブログでニュース紹介。国内にはほとんど情報がないので今後調べて追記する予定。手元の主だった本にも出ていないので引き続き調べてみます。 前立腺がん:患者がXMRVウイルス感染 日本人で初検出(毎日,2008/10/28) Googleによる“XMRV”ニ…

ピレスロイドほか防虫剤の話題

昨日の環境の講義で,ピレスロイドについて記した雑誌記事を紹介したのをきっかけに 関連コンテンツを作ろうと思って,ピレトリンIおよびIIくらいは, 本間・川端,「パソコンで見る動く分子事典」,講談社ブルーバックス(2007)*1 の付録DVDに分子データを収…

職場の学祭で10/26は研究室公開

2008/10/13に書いたオープンキャンパスの焼き直しをやります。時間・人数限定ですがどうぞお出かけあれ。 www.ecosci.jp緊急展示(NWJC学友祭2008) 25日は2008/10/14に書いたようにサイエンスカフェにいがたですので午後はジュンク堂書店新潟店の方にお出か…

NIHからの来訪&有機概念図本

昨朝,本ブログにNIHから来訪があった。初回は見逃していたのかも知れないが15カ月前で3回目になるようだ。GFP情報を見に来てくれたのかも知れない。 昨日7:41(日本時間)NIHから来訪(なかのひと.jpより)※海外は地図で表示できない 話は変わって(速報性…

読書の秋に『文学作品のなかの化学』のお話

2008/09/13に記したように10月25日は,博覧強記の山崎昶さんをゲストにお迎えしてサイエンスカフェを開きます。 第15回サイエンスカフェにいがた『文学作品のなかの化学』(2008/10/25,ジュンク堂書店新潟店) 山崎さんからPR:ミステリやSFに限らず、歴史…

3連休中もGFPや有機概念図と格闘(今日はオープンキャンパス)

2008/10/08のノーベル賞記事はお陰さまで多くの機関からアクセスをいただいた。 なかのひと.jpによる2008/10/09(記事翌日)のアクセス解析 11/23のサイエンスアゴラ出展でも,イベント用画像の中央ににGFPを急遽追加しポスターも改訂した。 化学・生物関係…

2008年ノーベル賞(化学賞,物理学賞,生理学医学賞):訂正・追記あり

日本人(ただしアメリカの国籍をとっている方が2名)*1の受賞もあって,ニュースやワイドショーで盛んに取り上げられています。自作ページのあちこちに書いたことをまとめてみました。 分子モデルで見るノーベル賞 ノーベル化学賞に海洋生物学者の下村脩さん…

「写真でみる生命科学」ほか届く

昨日届いた発注本。 この中で, 東京大学生命科学構造化センター 編,「写真でみる生命科学」,東京大学出版会(2008) は,生物(植物・動物など),細胞,研究者の豊富な写真ばかりでなく,生体分子(低分子やDNA,タンパク質)の構造画像も掲載されていて楽…

東大農場で使われた酢酸フェニル水銀

問題になっている東大農場で使われた水銀系農薬が酢酸フェニル水銀(1973年登録失効!)だったと知り,それならばと半日かけて以下に情報を掲載。 無登録農薬問題 以下はその転載。 東大農場の禁止農薬使用:農水省、立ち入り検査(毎日,2008/10/03) 酢酸…

環境ホルモン(?)15物質再調査へ

私にとって有害化学物質の問題と言えば,水俣病と環境ホルモンが柱になり,追跡し続けることを役割のように感じている。その後者について以下のようなニュース。 環境ホルモン:15物質を調査へ 環境省(毎日,2008/10/01) まだ環境省には情報が出ていないが…

高知にいる間に本ブログ500000アクセス達成!

昨夜学会終了後に6人で会食をし,ホテルに戻ってブログのアクセス数を確認したら500130件と500000件を突破していた。2008/03/03の400000件からは,100000人/209日=478.5人/日であった。毎日500人近くの方が訪問してくださることに感謝しています。 高知城…

昨日から高知です

2008/09/23に記したメラミン問題,とうとう国内の食品から検出された。 Googleによる“メラミン 国内 検出”ニュース検索結果 ところで,今日から学会で昨日午後高知着。 DHC-8機で高知龍馬空港に到着 日本コンピュータ化学会2008年秋季年会(2008/09/27-28,…

人体に入るべきでない分子(追記あり)

1008/09/08に記した“事故米”のメタミドホス・アフラトキシン・アセタミプリドに続き,食品中のメラミン混入が世界規模で大きな問題になっている。 Googleによる“メラミン”ニュース検索結果 メラミン(国際化学物質安全性カード) メラミン - Wikipedia 新「…

個人的オープンキャンパスのテーマは「アート←科学→社会」

2008/09/07に記した研究室のオープンキャンパスの予定が決まり,ポスターを作成。 研究室公開(各回先着10名,仮設校舎2棟207号室) 2008/09/27:学会出張で不在のためバーチャル版のみ 2008/10/04:11:15〜12:00,15:15〜16:00の2回 2008/10/13:11:15〜12:…

スタチン発見の遠藤章さんにラスカー賞

2008/09/08に『いつもながら,いいニュースで分子の話を書きたいと思ってしまう』と書いたところ,今朝の新聞にそのいいニュースが載りました。本ブログ2006/03/02に2006年日本国際賞を受賞されたことを記した遠藤章さんが今度はラスカー賞を受賞されました…

高知の学会に向けて(トレハロースのことなど) …追記あり

先日も書いたように,今月末は以下の学会でPDBsumのLigand-SITE情報データ集についてポスター発表。 日本コンピュータ化学会2008年秋季年会(2008/09/27-28,高知大学朝倉キャンパス) そこで紹介する有機概念図に関係する別の作業に一昨日まで追われ,昨日…

化学物質悪用に対して天網恢恢

相撲の世界では大麻が,食をないがしろにした米粉加工会社の問題ではメタミドホス・アフラトキシン・アセタミプリドという化合物名が,ニュースで繰り返し流されている。 大麻についてはドーピング検査で実績のある機関が精密検査にあたったが,同社では, …

殻を替えて www.ecosci.jp のオープンキャンパス

別ブログ(2008/09/03)に記したように,職場が2009年4月から新潟県立大学(設置認可申請中)に衣替えする見通しで,オープンキャンパス(9/27,10/4,10/13)についても公表された。 例えば2008/07/27などに書いたように,Webサイト「生活環境化学の部屋」の…

福永武彦「草の花」

昨日記した北陸小旅行は,東京で飲もうと思って友人たちに連絡をとったところ,急遽福井で4人が集まることになったもの。翌日の能登行きはI氏の車で2人旅で,祭りと宿は昨年彼が行って気に入り再訪に同行させてもらったのだが,その宿は福永武彦(SPYSEE情報…

夏休みも終わって

前のエントリーで北大博物館*1に出かけたまま行方不明状態でした。 同館の様子とその後の行動はすでに以下のページにまとめてあります。 「分子のかたち展」探訪 「分子のかたち展」会場の様子※右側は出展アーティスト石崎幹男さんの作品 別会場で開催中だっ…

昨日から今年3回目の北海道

「分子のかたち展」を見るために昨日から札幌入り。午前中について昼食は小樽まで足を延ばす。新潟を発つ前に急遽ネットで調べたら,おかみさんがブログを開いているお寿司屋さんが見つかったのでそこへ直行。 札幌から小樽へ向かう車窓から 小樽のブロガー…

SPYSEEサイエンスコミュニケーションの銅メダル

またもSPYSEEの話題。タグ「サイエンスコミュニケーション」の登録者数がどんどん増えて本日16時時点で644人の大所帯となり,なんと全タグの中で3位,堂々の銅メダルである。 SPYSEEタグ登録者数ベスト12(2008/08/16,16:00時点) これでサイエンスコミュニ…

炭疽菌事件の静かな幕切れ

2001年の9.11に続いて起きた炭疽菌事件は全米を震撼させ,世界中で悪質ないたずらを含めた模倣事件が連続したが,7年の歳月を経て終焉を迎えたとのニュース。 米01年の炭疽菌事件、自殺した研究者の単独犯行と断定(読売,2008/08/07) 米国:炭疽菌事件 自…

「分子のかたち展」に寄せて(4) 夏休みは大学へ!

2008/08/04の朝日新聞の教育欄に,以下の記事。京都精華大(マンガ),東海大(水族館),東京農業大(食と農),秋田大(地下資源)が紹介されている。 大学博物館で「遊ぶ」夏 このブログのタイトルのこども達に是非地元の大学の施設公開やイベントに是非…

SPYSEEとグッドセルさんのこと

職場の居場所がプレハブに引っ越すことになって連日荷造りで仕事にならず,昨日のPDB新規公開データのチェックもサボってしまった。ただし,楽しみにしていたグッドセルさんのイラストによる「今月の分子」はしっかり確認。今回は耳慣れないタンパク質だけれ…

本日「生活環境化学の部屋」サイト12周年

4日前に書いたように今日は生活環境化学の部屋の開設12周年。 今朝思いがけず,毎日23:59に新鮮な話題が書き込まれることで有名なブログにそのことが取り上げられていることを知る。『環境問題や化学にとどまらない、科学情報のポータルサイトとなって』いる…

「分子のかたち展」に寄せて(3) 多重結合の表示

2008/07/25に記したようにPDBデータの多くで水素分子や多重結合が表示できないことのデメリットが,二重結合と単結合が繰り返される共役系の認識ができないことである*1。ある分子が有色になるにはいくつかの要件があるが,その代表例が長い共役系をもつこと…

SPYSEEで遊ぶ(追記あり)

一昨日書いたSPYSEE,ようやく私の名前での分析結果が出た。 ※表示内容は適宜更新される どこか12年にわたる当方の活動に『セマンティックウェブ技術』も混乱をきたしているのではないかという印象があるが,個々のデータの理由をクリックするとそれなりに苦…

7/31に「生活環境化学の部屋」12周年

4日後に「生活環境化学の部屋」が12周年を迎える。 インターネット利用とホームページ開設の歩み 参考:Googleによる“link:www.ecosci.jp”検索結果 「生活環境化学の部屋」トップページの2008年上半期アクセス状況 12年間の時代背景の変転の中で,闇雲に「け…