高知の学会に向けて(トレハロースのことなど) …追記あり

先日も書いたように,今月末は以下の学会でPDBsumのLigand-SITE情報データ集についてポスター発表。

そこで紹介する有機概念図に関係する別の作業に一昨日まで追われ,昨日と今日でようやくデータ集で残っていた計算の大部分を済ませ,目鼻を付けることができた。
本ブログでも再三取り上げているが,同ページには教材になるGIF動画も多数掲載している。今日はその中から,スクロースとトレハロースそれぞれのSITE例を紹介しよう。


スクロースを含むPDBsumデータ1jgiより


トレハロースを含むPDBsumデータ2b1qより

同じC12H22O11という二糖(他にもセロビオースなど;例えば2o7i参照)でも,周囲の構成アミノ酸の種類が異なることに物質の世界のおもしろさを感じてしまう。もちろん同一分子でも入り込んでいるタンパク質が異なればサイト構成は異なるのだけれど。
ところで,トレハロースと言えばその独特な物性からいろいろな用途が模索されている。上の図もその秘密の一端を示すものと言えようか。

ここで話は変わって久々にSPYSEEの話題。
最近個人名ではなく学会名がいくつか登録されているのに気付き,今後削除されるかも知れないが私もいくつか調査依頼してみている*1。以前私のサイト名「生活環境化学の部屋」も試みたのだが,結果を見ないうちに削除されたのかその後は依頼が不可能になっていたので,今回はURLのecosciでやってみた。


上図のつながりでは,作者のほかに上記日本コンピュータ化学会科学技術社会論学会情報化学討論会という3学会のほかに,度々お世話になっているCoSTEPさん,そしてこれは一般名詞のサイエンスカフェと,サイエンスカフェにいがた第1回(2007/08/26)のゲストをお願いした井山弘幸さんと第15回(2008/10/25)のゲストをお願いしている山崎昶さんが並んでいるところがおもしろい。
学会については参加報告をWebに出したり,ブログで話題にしているのが奏功しているようだ。学会という存在を多くに人に知ってもらう上で,いくらかの貢献になっているだろうか。

*1:追記。9/17になって学会関連とecosciのデータは削除されているのでご注意を。個人名ではないので予想通りの処置だが,削除前にデータを保存している調査依頼者も多いだろう。