パソコンにおける色表示

ecochem2005-02-11

昨日の続きで今度は色彩の話。人間の“五感”の中で視覚が最大の情報入手経路とされるが,その中でも色彩情報の果たす役割は大きく,ブログをはじめWebページの優位点の一つはカラー画像を表示できることだろう。
パソコンでの色表示はCRUの演算速度やディスプレイの性能に依存し,私の場合は以下のパソコン歴のようにモノクロから4096(163)色中の8または16色表示,そして現在の約1670万(2563)色以上という進歩を経験している。また,Web Color 216色というのもあって,これはHTMLを書く上で基本の一つ。以前8または16色でいろいろな色を表現するのに“タイリング”という方法を苦労して用いたのも今は昔である。

画像は,昨日紹介したマクロで作成できる表のセル着色の元情報である。

以前からPDBのタンパク質にアミノ酸の性質別に色付けする工夫を,これも簡便なプログラミングの一種とも言えるスクリプトをHTML中で利用して続けてきたが,今回はその応用でもある。色を決めるのにお絵描きソフトのグラデーション表示機能を利用してその色を拾い,それを色指定で利用するという楽しい手間がかかっている。同じ色でも例えば,「FFAF32」=「255,175,50」という異なった指示をする必要があって,これはパソコンに付いている関数電卓の16進数計算機能を使うことになる。また,色彩については大学で色彩工学を学んだが,このような場合でも本当に助かっている。
以上のような各種色指定の方法を考えた人や,スクリプトChimeでの分子表示方法を簡単に変更できる仕組みを作っておいてくれたプログラマーに感謝するばかりである。。
なお,アミノ酸飲料等で話題のBCAA(Branched Chain Amino Acids,分岐鎖アミノ酸アミノ酸ページのChime分子参照)のロイシン,イソロイシン,バリンは,アミノ酸別着色では緑色,疎水性インデックス順では黄色で表示するが,なぜBCAAが特別視されるのかを調べてみるのも生体分子の面白さを知ってもらう一つのきっかけになると思う。その上でこのマクロを遊んでもらえたら有り難い。