はてなマップで見るアスベスト問題と新潟水俣病

加害者が特定されないのが環境問題で(例えば温暖化は誰もが加害者であると同時に被害者になりうる),特定されているのが公害と区別される場合がある。
今年の6月末にクボタが従業員の健康被害を公表して以来,他の多くの企業からもデータが公にされるなどして国内で大きな問題になっているアスベスト問題(2005/07/25の日記Web資料など)は,その周辺住民への影響も考えれば公害ということになるのだろうか。発端となった尼崎市クボタ旧神崎工場周辺を含めて健康相談の状況が一昨日環境省から公表された。

そこで,同工場(現・クボタ阪神事務所)の位置をはてなマップ上にlocateしてみた。周辺には小学校・中学校も多く,人口の多さが容易に想像できる。


同じはてなマップを利用して,公害の原点ともいえる水俣病について,新潟水俣病を引き起こした旧昭和電工鹿瀬工場についてもlocateを行った。


同工場を囲むように流れている阿賀野川下流(マップで左下側)をずっと辿ると,この大きな川の中・下流域にまで被害が発生したことに愕然としてしまう。
なお,水俣病関連でメチル水銀については,一昨日厚生労働省から以下のようなアナウンスが出されている。この問題もまだまだ終わったとは言えないのだ。