新潟水俣学への俯瞰

ecochem2005-11-10

2005/08/22に書いた「新潟水俣病を考えるシンポジウム」では原田正純さんの講演と「共感から共鳴へ―新潟水俣学の可能性」と題するシンポジウムがあったが,原田さんたちが強力に推し進めている“(熊本)水俣学”に比べ,“新潟水俣学”をGoogleで検索すると現時点で14件と少なくともネット上では心許ない。

そこで2005/08/14(はてなマップで見るアスベスト問題と新潟水俣病)に書いたことをほんの少し広げて上のような図を作成してみた。阿賀野川流域での患者発生の様子とマップを合わせ見ることで,被害者のみならず背後にある生物濃縮の各段階で重荷を背負わされた阿賀野川周辺の生物たちの苦しみが見えるような気がする。拡大図などは以下で。

ともすると忘れ去られようとしている水俣病について,このような新しい素材を利用することで自分なりの想像力を働かせるきっかけの1つにしてもらえたらと思う。