チオール入りワイン

ecochem2006-04-01

今日は4月1日。この日のために,以下の記事で読んだワインを仕入れておいて,晩飯に飲んでみたが(右が証拠写真;ボトルは空です),未熟者でチオールの香りはわからなかった。

ワインの香り分子の数はどれくらいあるか知らないが,それをかぎ分ける人間センサーのすごさにまた脱帽する。まあ,私も修士の時代は,毎日測定していたある色素溶液の濃度を肉眼でもほぼ2桁の精度で分析できたけれど。
チオールというのはつき合いがないので,名前からして悪臭*1という先入観があって,つい好奇心からネットで探して取り寄せたもの。Googleで“thiol wine”で検索すると現時点で約 43,700 件も引っかかり,人間の文化の底なしぶりを思い知らされる。で,見つけた具体的なチオール化合物例が以下のチオフェンチオール(チオフェン-2-チオール;Chime分子)である。やはり,分子モデルを見てもあまりいい香りは想起できないが,ワインはとてもおいしくいただくことができた。ところで,ワインの名前と分子モデルの硫黄の黄色は偶然の一致だろうか。