臭素系難燃剤PBDE類を例にネットでlog Pを求めてみる

分子の形

今週末24日のセミナー，

ではご一緒してくださるゲストの鈴木さんの研究テーマである臭素系難燃剤についても言及することになる予定。私の関連コンテンツとしては以下が該当する。

この中のPBDE類について，例によって親・疎水性の観点から以下の図を作成した。


難燃剤PBDE類の例（BDE-28，BDE-47，BDE-85，BDE-99，BDE-138，BDE-190）
※数字はlog P：BROMINATED FLAME RETARDANTS (Lancaster Environment Centre)より

なお，log Pの実験値・推算値については，これまで，

を用いてきたが，昨年のサイエンスアゴラの分子のイベントで協力していただいた佐々木さんから先日以下のサイトを教えてもらった。

構造式を描いてSMILES記法（Wikipedia記事参照）での表記を得て様々な物性値を入手できるのでとても便利である。上掲BDE-190（2,3,3',4,4',5,6-heptabromodiphenyl ether；SMILES記法では，C1(Br)=C(Br)C(Br)=C(Br)C(Br)=C1OC2=CC=C(Br)C(Br)=C2）について試してみたのが下図になる。


構造式を描いて分子のSMILES記法での表記を得る


化合物の物性値が示される

これはかなり使えそうだ。