プロスタグランジン分子データ集&苦渋の選択

ecochem2006-05-13

理科と教育のメーリングリストへの投稿を書き直して。
2006/05/10に紹介した,

の6章『医薬の化学―生体内で活躍する低分子化合物と医薬』のpp.197-208ではプロスタグランジンが取り上げられている。プロスタグランジン(上図はPGF)は,

  • 雑誌特集『驚異の生理活性物質 プロスタグランジン』,現代化学 1983年2月号,現代化学同人

を読んで以来関心を持っているテーマで,何とか学生に分子データ集作成に取り組んで欲しいと考えていたテーマ。今年こそ実現をということで,一昨日のゼミでChemDraw・Chem3Dの使い方を説明する前に,上記文献のプロスタグランジンの構造式をもとにHGS分子模型で分子の組み立てをやってもらい,出発点にすることにした。
こちらの思惑通り構造式の太線・点線に対する質問が出て,立体構造の見方・考え方を解説し,その後に分子ソフトにチャレンジしてもらった。
以下がその記念写真。


上の写真も掲載して,昨夜データ集の雛形を作成し,今年の目標コンテンツということで予告公開した。この続きは学生に頑張ったもらいたい。

これを機に,分子コンテンツの新作はこれまで愛用してきたChimeからJmolを主に利用ことにし,「生活環境化学の部屋」トップページもJmolコンテンツへのリンクを優先するように変更した。Chimeへの愛着は変わっていないものの,苦渋の選択である。利用者には何とかご理解いただきたいと考えている。