ウィキペディアとバソプレシン
朝日新聞で今日から「ウェブが変える」の連載が始まり,今日は1面と2面に大きなスペースを割いてのオープニング。ネタはウィキペディアが中心で,他にブログ,SNSのmixi,Q&Aサイトの例としての「教えてgoo」と,まさにWeb2.0特集。
これとは関係なく,今日は週刊文春2006年7月27日号竹内久美子さんの連載コラム「ズバリ、答えましょう」に出ていた分子バソプレシン(vasopressin;上の画像,同分子を含むPDBデータとして1yf4がある)について調べていた。コラムではオシドリの話からオスとメスの仲のよさの話になり,M.M.Limらのバソプレシンに関する研究が紹介されていたもの。Webで探したら,関連するオキシトシン(oxytocin)も含めて以下のような詳しい解説や記事などが見つかった。
- 河田雅圭,『一夫一妻制と一夫多妻制の違いを引き起こす遺伝子』 ※表示されない場合はIE以外のブラウザで
で,その検索の過程で例によって出てきたのが冒頭のウィキペディア。
ところが,構造が“Cys-Tyr-Phe-Gln-Asn-Cys-Pro-Arg-GlyのCysとCysがS-S結合でつながった構造”となっていて,右端の -NH2 が抜けていたので,朝日新聞の記事にあるように,“誤用発見 すぐ修正”の機能を活かして早速書き直した。以下のように履歴が残っているのも特徴である。偶然ながら,これも講義のいいネタになる。