抗うつ剤(SSRI)パキシルの副作用?
少し前の記事,
に構造を示したSSRI(本ブログでの言及記事一覧)の一種にあたる。同ページ掲載のトピックスには2003年のパキシルによる関連ニュースが出ているが,「こころ」の治療に用いられる薬の扱い方は難しいのだと改めて思う。ただし,
に書いたように,抗うつ薬の誕生は大きな意味を持っていることは疑う余地がなく,例えば以下の論文にその作用機序が記されている。
- 山川浩司・金岡祐一・岩澤義郎,「メディシナルケミストリー 第5版」,講談社(2004)
- Eric J. Nestler ほか編,樋口宗史・前山一隆 監訳,「分子神経薬理学 ―臨床神経科学の基礎」,西村書店(2004)
なお,若くして自殺してしまったカロザースの名前はナイロンの発明者として高校化学の教科書にも載っている。
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※追記:カロザースの自殺については以下で解説されている。
- 古川 安,『カローザースとナイロン ─伝説再考』,化学と教育,55(6),274(2007)