PDBの今月の分子は多剤排出トランスポーター

ecochem2007-11-19

拡大する一方の人間活動の影響で,新たな感染症の出現や旧来の感染症との新たな局面の出来は避けて通れない問題である。

感染症を引き起こす細菌とウイルスとの闘いの中で,抗生物質を見出した人類の幸運は思ったより長続きせず,細菌・ウイルスの側の薬剤耐性あるいは特に多剤耐性という生き残り策の多様性には驚かされるばかりである。

そのような中でのPDBの今月の分子である。その設計思想(?)にはまさに脱帽である。


多剤排出トランスポーターの例(黄色ブドウ球菌2onj

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にあげられているデータの1つ1iwg(トップ画像;三量体対称構造はPQSで得られる;PQSによるタンパク質複合体構造参照)は日本の研究グループによるもので,以下の解説が参照できる。