新しい年を迎えて
多くのこども達も被害者となった災害や事件が多発した2004年,その年末に起こったスマトラ沖地震とインド洋津波(参考:Yahoo!ニュース - 地震)の悲惨さの実態がまだ増幅したり,卑小で誤った欲望の犠牲になった幼い命の事件の犯人が逮捕されてその酷さがさらに報道され続ける中(目と耳を覆いたくなるニュースがなんと多いことだろう),暗い想いや怒り・悲しみで新しい年を迎えてしまった人が世界中にいることを改めて思う。突然襲う天災に対して無力な人間が,自らの手で引き起こす人災で悲しみを増やす行為を繰り返していることに対する憤りもまた無力に反復するばかりである。
年々1年の長さが短くなるように感じるけれど,新年には今年こそいい年になって欲しいという願いは強くなる一方である。
そんな新年に,私自身繰り返し読み,家のこども達が小さいときにも勧めた1冊の本を紹介したい。災禍に見舞われた南の島のこども達にまた素晴らしい生活が一日も早く戻ってくることを心から願って。
なお,池澤夏樹さんは,以下のサイトやメールマガジンで貴重な情報発信を継続している。
※カットは学生時代に学科の会誌用に描いた「お鷹ぽっぽ」をもとに作成。