「子どもの心」の専門医養成へ

ecochem2005-01-31

今朝の新聞記事から。

“問診やカウンセリングに時間がかかり、患者数がこなせないため現在の医療制度では保険点数が稼げない”という問題から。身体の方も使う薬の種類・量や注射などの難しさがあるわけだけれど,心の方はもっと大人との違いを考慮する必要があるのに,今までは医療の世界にその余力がなかったということだろう(性差医療とも類似)。
 “4月から施行される「発達障害者支援法」”も,地域・学校現場,そして私自身にとってもこれからの大きな課題である(文部科学省「特別支援教育について」参照)。
 関連で,2005/01/19に書いたNHKの番組では,インド洋大津波後の感染症や人身売買などの二次被害からこども達を守るために,学校という場が重要だという指摘があったほかに,被害にあったこども達の心のケアのために,絵を描いてもらいという話も紹介された。
教育「真」論―That’s Japan Special 連続シンポジウムの記録
 大人でも難しい心の状態の変化を知るために,描画テストという手法が用いられることがあるが,これは絵というアウトプットから言語化しにくい心の内面を探ろうということになるだろうか。画像は関連書籍の例で,著者の三沢直子さんは2004/11/09の日記で紹介した「教育「真」論」の発言者のお一人である。