楽しいことが見えるように朝食を食べよう

というニュースが出たが,少し前の,

  • 学力は元気から 百ます計算陰山英男校長 講演 −競争よりも生活改善を 早寝早起き,食事の対話が必要(朝日,2005/01/16)

には,陰山さんが“保護者には「早寝早起き朝ご飯」の実践をお願いしている”と語っている話が出ている。
どうにも最近の“学力”に結びついた話になってしまっているけれど,それ以前に楽しい1日を送る前提として,人間も生物である以上生物の持っているリズム(最近話題の“睡眠”も含めて;たまには徹夜を楽しむにしても)を大事にしたほうがいいということだろう。子育て以前の虐待という形でしかこどもと接することができない家は別として。
朝食の話は,養老さんも教育を中心テーマにした以下の新書にも書いていましたね。
養老孟司の“逆さメガネ” (PHP新書)

    子どもよりも親の通信簿が必要だ
     文部科学省の主催で,生徒たちの成績評価をどうするのか,という会議があった。昔風にいうなら通信簿ですな,あれをどうするかというのがあった。その会議に出ろといわれて出たのですが,一度で懲りました。ああいう会議では,なにかいわなきゃならない。意見をいえというから,先生は子どもが朝ご飯を食べてきたか,毎日チェックしたらどうかと提案した。それを親の通信簿にすればいい。子どもの成績なんて,どうだっていいんです。
     そうしたら,会議の後で,ある中学の女性の校長先生に,もし先生のいう通りにできれば,現場の教師は泣いて喜びます,といわれました。