久々のシクロデキストリン

先日届いた雑誌に載っていた,

の中に単離しにくく不安定なプロスタグランジン(PG,本ブログでの言及記事参照)を安定化するのにシクロデキストリン(CD)を利用しているという話が出ていた。
CDは身近ではチューブ入りのワサビやショウガなどの香り成分の保護のために利用されたりしている(環状オリゴ糖と書かれている場合もある)。
PGも香り成分も疎水性が高く,安定に保持するためにCD内側の疎水性環境を利用しているのである。
CDについては以前Chime版コンテンツを作成してあったのだが(Google検索では現在でも10位以内),これを機に上記解説を参考にした新データやCDを含むPDBデータを追加し,リンク資料も更新してJmol版として新規開店。CD分子の美しさを堪能していただければ幸いである。


β-シクロデキストリン+プロスタグランジンE2(適当にドッキングしてMM2計算したもの)
※プロスタグランジンについては2006/05/13の記事参照