サイエンスコミュニケーション&バイオいろいろ

ecochem2007-02-04

先月放映された下記番組後半のコーナーでサイエンスコミュニケーションのことが取り上げられた。


この中で,サイエンスアゴラ2006の会場風景が紹介され,ほんの少し前のことなのになつかしく思い出した。番組のコメンテーターが,サイエンスアゴラの中の美馬のゆりさんだったこともあるだろう*1
そのアゴラの実施報告もつい先日届いた。ポスター出展の様子には私のポスターの写真も載っていて,かろうじて『ネットで学ぶ分子の世界』という文字とサイト名が読み取ることができ,いい証拠写真となった。

今後のサイエンスアゴラ開催については未定であるが,多くの参画者の顔ぶれを見ながら,今後それぞれにネットなどでより多くの情報発信をしていけば,盛大なイベントに育つだろうと考えている。
さて,会場の1つであった科学未来館からはMeSci Magazineの最新号が届いた(トップ画像)。

光山宗孝さんの『ゲノム創薬 生命を情報化し、コンピュータで薬をつくる。』はバイオインフォマティシャン*2育成などイン・シリコ研究推進の必要性を論じている。
また,加藤尚武さんと合原一幸さんの『対談 生命科学の現在から生命倫理の未来へ』の中では科学教育の重要性が語られ,環境問題や生命科学生命倫理などに関係する重要な施策については国民投票の必要性にも言及する中で“条件付き国民投票”といういささか過激な語も登場するが,これもサイエンスコミュニケーションの役割の重さを述べたものだろう。
そして,昨日は出版社にお願いしておいた以下の新刊が届いた。

「化学図録」には『生命と化学』など生命科学に関する部分が加わっているし,「生物図録」には環境問題に関係する内容が増えたほか,ES細胞ゲノム創薬・脳と心・アレルギーなど,最近活発な研究領域が多数紹介されている。


以上,自作サイトで今後も新しい情報を発信し続けるための励ましになるようなことが続いたという近況報告である。

*1:別ブログに書いた記事参照。

*2:つい村上陽一郎さんの“-ist”と“-ian”の話を思い出す(資料例)。