「サイエンスカフェにいがた」発足までの道程
2007/07/18に書いた,
※サイエンスカフェにいがたでPDF版ポスターDL可能
については,以下のメーリングリスト,
に投稿させてもらったほか,mixiの日記にも書き込んだ。
お陰であちこちからアクセスしていただいているほか,ブログでも取り上げていただいて感謝している。
ここで「サイエンスカフェにいがた」をスタートするまでの経緯を記録しておこう。
私のWebサイトの歩みは以下に記載してあるように今月末で開設11周年を迎える。たくさんの方の助けをいただき多くの偶然にも恵まれた。
- インターネット利用とホームページ開設の歩み
- インターネットによる知の共有への試み(「化学」2000年5月号/メールインタビュー)
インターネット誕生以前はパソコン通信でその予行演習をさせてもらったのだが,その一部は以下で報告している。
- 県立新潟女子短期大学生活科学科 共同研究報告書「生活環境データベース研究報告」第2号/本間執筆分抜粋(1995/03/31) ※『2.7. 資料 パソコン通信の利用について』参照
ここに書いたNIFTY-Serve(当時)に開設されていたフォーラムの「化学の広場」や「理科の部屋」でいろいろ議論したり情報交換したりする中で多くのことを学び,各地で開かれたオフに参加して繋がりを深め,その財産は今でも大事なものになっている。じつは「サイエンスカフェにいがた」のスタッフのメンバーも新潟県内では数少ないパソ通やWebのアクティブなメンバーであるし,第1回の講師をお願いした井山さんのことも「化学の広場」でおしえていただいて著書を読むようになったのである。まさにネットは人を繋ぐ存在だと実感する。
その後もネットがきっかけで本を書く機会に恵まれて,そのことによっても多くの知己を得ることができた。
以上のような財産も,「サイエンスカフェにいがた」を運営していく上で活かすことができたらと考えている。
私のWebサイト自体,サイエンスカフェが目的とする科学コミュニケーションの草分けだと自負しているのだが,そのお陰で以下のようなイベントの案内をいただいて参加するうちにサイエンスカフェ等についての知識を深めると同時に科学コミュニケーションを実践している方々と直接お会いすることができた。
- Miraikanフォーラム 2005に参加して
- サイエンスアゴラ2006参加の記録
- ここで行った「分子の塗り絵」デモで参加者みんなから進行を助けてもらったのも貴重な経験である。
また,実際のサイエンスカフェは昨年の学会参加の折りに見せてもらうことができた。
このような経験を積み,昨年の,
で新潟が空白区だったくやしさもあり,力不足を自覚しながら誰かがやらなければという思いでカフェの立ち上げを決意したのである。その過程で,上に記した多くの繋がりや経験が背中を押してくれたように感じている。
また,会場を提供してくれる,
- ジュンク堂書店新潟店
は2007/03/03に書いたように今春開店したばかりで,数年前に親戚の結婚式で福岡に行った際に当時高校生だった長女と初めてジュンク堂書店に入って二人ですっかり気に入ってしまい(何軒か書店をはしごするはずがずっとそこで本漁りをした),その後各地の店を回ったのだが,まさか新潟にできるとは思っておらずとても喜んでいる。開店前から書店宛てにメールを出して少しお願いごとをしたのだが,開店後新潟店店長の坂本さんにメールをいただき,サイエンスカフェのことも話題になって協力を申し出てくれたものである。新潟店は100万部揃えており,本を読む楽しみを知ってもらう意味でもサイエンスカフェが役に立てばうれしい限りである。
これまでWebサイトというバーチャルの世界で活動してきたが,新潟という地にリアルなカフェを定着させることができるように,さらに多くの方々からの応援と後押しをお願いしたいと思っている。
なお,私のサイトで科学コミュニケーションに関する情報は以下で紹介しているのでご参照いただきたい。