ボンズのホームラン記録と大リーグのステロイド汚染

今日になって更新に気付いた,RCSB PDBの「今月の分子」はなんと,

で筋肉増強剤の話題! なんともアメリカ的だ。


筋肉増強剤の例テトラハイドロゲストリノン(tetrahydrogestrinone,THG)が結合したアンドロゲン受容体の2amb
2am9がテストステロン結合のアンドロゲン受容体

この問題は複数のホームランバッターについて疑惑がもたれ,ボンズについても記録が近付くに連れて一層あれこれ書かれているが,週刊文春のお勧めコラムの一つ李啓充さんの「大リーグファン養成コラム」*1でも例えば2007年7月12日号には『ステロイド汚染 疑惑選手たちの憂鬱』で詳しい事情が書いてある。同氏はネットにも連載記事を書いており関連では以下のようなものがあって,新記録を受けて今後も書き足されるだろう。

オリンピックでも薬物利用が度々話題になるが,筋肉増強剤はアメリカでは低年齢層から使われて大きな問題になっている。薬剤は治療のために開発され続けているのに,ドラッグの例に象徴されるように誤った使われ方をされることが少なくなく,これも「科学技術と社会」の大きな問題の一つである。本当に私たちは「分子」とどうつき合っていくべきなのだろう。

過去30日間に書かれた、ボンズ ホームランを含む日本語のブログ記事
テクノラティ グラフ: キーワード「ボンズ ホームラン」に関するグラフ
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*1:ハーバード大学医学部助教授から大リーグコラムニストに転身したそうで,よく知らないチームや選手のことも書いてくれて楽しく読める。