ジュンク堂書店新潟店の「サイエンスカフェにいがた」特設コーナー＆リタリン

昨日書いたように，新「分子事典」が書店に並んでいるのをジュンク堂新潟店まで見に行った際，あちこち回っていたら以下のような棚があった。これまでのサイエンスカフェにいがたで講師の先生が紹介してくださった本を並べてくれている特設コーナーである。最近あちこちの書店で有名な作家等に本を推薦した本を陳列する「○○○○書店」という企画がよくなされるが（ジュンク堂書店では現在「佐藤優書店」），「サイエンスカフェにいがた」もその域にちょっぴり近づいたような感慨を覚える。是非店内のどこになるか探して，本を手にとっていただきたい。

サイエンスカフェにいがたの報告：第1回｜第2回
ところで，第1回の講師をお願いした井山先生の新刊がネット上のジュンク堂さんにも出ている，

• 井山弘幸，「笑いの方程式　−あのネタはなぜ受けるのか」，化学同人(2007)

仕入れ・在庫分が“池袋本店 61冊”とあり，拙著新「分子事典」の“池袋本店 49冊”に対してしっかり差をつけられてしまった (^^;。
さて，新「分子事典」の記事に関係する最新ニュースから。

• 正誤表（発刊後の新情報を含む）

にも記載した同書p.224のリタリンについて。

• リタリン：製造元、うつ病を適応症除外へ　乱用に歯止め（毎日，2007/09/21）
• リタリン：悔やむ遺族「国の対応遅かった」　うつ病への適用削除へ（毎日，2007/09/22）
  • 参考：ADHD薬，抗うつ剤の分類

出版したら訂正ができない書籍と違って，ネット上で修正や追記ができるのもネット時代ならではだろう。
リタリン（商品名）の有効成分はメチルフェニデートの塩酸塩であるが，冒頭のgifアニメはそのメチルフェニデートであり，上記参考コンテンツで参照できる多くの薬剤同様，2005/02/25に記した“亀-C-C-N”構造を有していることにご注目いただきたい。このような見方で新「分子事典」掲載の分子を見てもらうのも１つの大事なコツなのである。
なお，リタリンやADHDについては以下のような記事もあることも記しておきたい。

• 「着色料や保存料などの添加物と多動症の関連性」英国の研究グループが発表（AFPBB News，2007/09/07）
• 障害ある若者に　大学入学体験　東大などが「DO-IT JAPAN」（東京新聞，2007/07/31）

• • 参考（ADHDと「DO-IT JAPAN」について）：河原ノリエ，「ややこしい子とともに生きる　― 特別支援教育を問う ―」，岩波ブックレット(2007)