細胞内タンパク質の立体構造ほか
昨日は生体分子関連のニュースが多く,日課のバイオ関連トピックスへの情報掲載に半日かかってしまった。
- 自閉症の原因因子の一つ「Shank」のシナプスでの機能を解明 −ShankとHomerの2つのタンパク質の網目構造が、正常シナプスの骨格を形作る−(理研,2009/04/03) ※Homerタンパク質例:3cve
- コンピュータ解析を用いて味覚受容細胞発生に必要な転写調節因子群を同定 −選別したHes1遺伝子が、幹細胞の味覚受容細胞発生の分化を抑制すると判明−(理研,2009/04/03)
- 茨城大など、NMR分光計測装置でたんぱく質の構造変化検出に成功(朝日,2009/04/03) ※高妻孝光教授らによる
- タンパク質複合体の構造解明 兵庫県立大大学院(神戸新聞,2009/04/02) → ヒト由来ギャップ結合チャネルの立体構造を世界で初めて解明 − 難聴や不整脈などの病気治療の戦略の確立に役立つと期待 −(JASRI,2009/04/02) ※未公開データ:2zw3
- 脂肪:細胞内での分解に「自食作用」関与…日米チーム発見(毎日,2009/04/02)
- 理研のデータベース構築基盤の公開基準をセマンティックウェブに統一 - ライフサイエンスネットワーキングシステム(理研サイネス)の運用を開始 -(理研,2009/03/31) → 理研サイネス
時代はセマンティック(ブラウザはFirefoxやGoogle Chromeで!)
- 未熟な生殖細胞を駆使し、マウス育種の倍速化に成功 - 哺乳類で最短、一世代44日と従来の半分の日数で世代交代を可能に -(理研,2009/03/31)
- JST、科学文献、研究者、特許など関連付検索できるサイト開設(知財情報局,2009/03/27) → J-GLOBAL試行版(β版)
また,以下のニュースはチェック漏れでやはり昨日追記したもの。生体分子の構造解析の進歩は本当に著しい。
TTHA1718データ2rogのModel 1(左,in cell)と2roeのModel 1(右,in vitro)
※トピックス分子にデータ掲載
※参考:in vivo - Wikipedia|in vitro|in silico
さらに定例のブログチェックでは,以下の記事をトピックス分子に掲載。
同エントリーでも英語版Wikipedia記事から画像を転載しているが,3D分子モデルの回転GIFアニメ掲載などもあって情報量は桁違いだ。以下の画像は今後張り合おうとつい作成ししてみた別ドラッグMDMAのGIFアニメ例である。
MDMA
※参考:Methylenedioxymethamphetamine - Wikipedia