今春からスタートする特別支援教育

ecochem2005-02-08

今夜テレビで以下の番組が放映される。

“昨年12月の臨時国会では、「発達障害者支援法」が成立し、ようやく早期支援の体制作りなどが始まった”とあり,詳細は以下で参照できるが,多くの問題を抱えての船出だと思う。

先月所要で福岡に行った際にジュンク堂書店に寄ったが関連書籍が多数出ていて(大きな書店の有り難さを再認識),まずは以下を発注しているところ。

なお,冒頭の番組はLDが中心のようであるが,ADHDの治療に用いられる薬については“分子と脳”の観点で以下に掲載している。

同ページでも,

に書かれている以下の文章を引用したが,このことを心に留めながら番組を見たい。

    こうみてくると,特別支援教育という美名のもとでの認定学習や特別支援教育特別支援学校の新設の動きは,障害の軽重による差別化を促すのではないかという懸念を感じます。従来の「普通」と「特殊」の学校教育制度を,よりきめ細かく分けようということです。それもいわゆる軽度な障害のある子どもセグメンテーション(細分化)が促進されているといえるでしょう。 ひとつの理由として考えられるのが,学級崩壊の原因とも指摘される,LDやADHD子どもたちへの対応かもしれません。普通学級の授業についていけず,手のかかる子どもだといわれているからです。アメリカの学校によくある「リソース・ルーム」,日本語でいえば特別教室での授業の効果を日本でも試みようということでしょうか。
    しかしながら,教育の体系も文化的な背景も異なる対応策が,そのまま日本に移入されることの是非については,あまり問われていません。「LD」とは何か,「ADHD」とはどんな判断基準によって判定され,区分けされているのかも,知らない人のほうが圧倒的に多いのです。
    ちなみに,塾の子どもたちにつけられている病名は,それぞれの医者病院によって千差万別で,なかには約20近い病名をもっている子もいました。医学にとっては進歩かもしれませんが,子どもにとってはけっしてすばらしいこととはいえない現実です。
※参考(未来検索 livedoorによる検索結果):特別支援教育ADHD