「フードプラネット」に見る食う食われるの闘い

ecochem2005-02-28

録画しておいた渦中のフジテレビの番組,

の『第3夜:食ったり食われたり 闘うフードプラネットの真実』を夕食時に見る。北野武さんが例によってかなりこだわって作った番組である。
昨日の「もう牛を食べても安心か」に書かれている内容とも重なる部分が多い。
フグ毒テトロドトキシン(画像はChimeがなかった時代に作成した画像教材集の模式図)を持たない無毒フグが最近話題になっているが,その話なども挙げながら,生命世界の食う食われるの関係の一端を見せてくれた。
何とかして食われまい,何とかして食おうという闘いは生命誕生以来そこここで繰り広げられている。
ヘッピリムシの屁―動植物の化学戦略

例えば人間はフグ毒に対しては,テトロドトキシンという物質のことを知る以前にも,毒のある部位を除いて食べる,あるいは,

という手段で口にしてきたわけで,そこに至るには多くの犠牲者を出してきたことを思うと,食べるということに対する執念に驚くほかはない。
なおテトロドトキシンについては,以下のp.108にも構造解明などの話題等を掲載している。
パソコンで見る動く分子事典―デジタル3D分子データ集の決定版 (ブルーバックス)