今日届いた本(「ウェブログの心理学」ほか)
bk1から配達。いくつかの理由があってネット書店を利用するが包装の段ボールがゴミ問題上気になっている。まずはパラパラとめくって見て。
- 山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦麻子,「ウェブログの心理学」,NTT出版(2005) …bk1情報
- ACADEMIC RESOURCE GUIDEの作業メモ(2005/03/05)で発刊が予告されていた本。巻末の論文・記事リスト(有用!)に探書ノートブログなどを運営している森山さんの,研究者の方々へ、ウェブ日記のすすめ(Popular Science Node,1999/06/29)が紹介されているのが目に飛び込んだ。その他,mixiなどのSNS紹介,このはてなダイアリー関連で歴史やはてなキーワードの紹介などもあり,ブロガーにとっては必読書。ただ巻末に索引が欲しかった。附録の『ウェブログの歩き方』は是非Webへの転載を希望。なお,著者のお一人である山下さんが『ウェブログの心理学』サポートブログを開いている。
- ジョン・D・バロウ 著・松浦俊輔 訳,「宇宙の定数」,青土社(2005)
- “自然法則の定数は、なぜ正にこの数なのか。それは永遠に変わらないのか。この宇宙とはちがう定数をもつパラレル・ワールドは存在するのか…。”というお馴染みの話題。例えば重力定数やプランク定数などがなぜその値・大きさで,それがもし違っていたらどうなっていたかという興味(地球型の生命も誕生していなかった…)。半村良さんの小説にもそのテーマが出てきたものがあったはず。読む終わるには時間がかかりそう。関連でブルーバックス「物理定数とは何か−自然を支配する普遍数のふしぎ−」もお勧め。
- 大石道夫,「DNAの時代 期待と不安」,文春新書(2005)
- 自分にとっての課題書。
- 内田樹,「先生はえらい」,ちくまプリマー新書(2005)
- 新しく創刊された新書で,これは学生への課題図書になるかどうかチェック。中学時代,授業の最後に「先生は先に生まれたから偉いんだ」と言い残して教室を出て行った先生がいたっけ。
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※追記(2005/03/13):2005/03/13読了。中・高校生にもわかりやすい語り口だと思う。“師弟関係”あるいは“教え教えられる”についての新しい著者独特の見方を述べた本で,ハウツー本ではなかった。その見方では上の「先生は先に生まれたから偉いんだ」と言い残した先生は,なかなかの先生だったことになる。学問は簡単にわかってはいけないわけで,哲学なんかも,
のような本で簡単にわかったような気になるのは好ましくないということらしい。落語のこんにゃく問答が理想的な師弟の会話ということか。
なお,「先生はえらい」の著書の内田樹さんははてなキーワードにも掲載されていて,それによれば“合気道六段,居合道三段,杖道三段”とのこと。
- 山口瞳,「行きつけの店」,新潮文庫(2000)
- 本当は2005/03/07に書いた金沢・倫敦屋酒場に行く前に読んでおくべきだったのかも知れないが(本当はジントニックを飲んで来るべきだったのだ!),あまり先入観なしで行ったのも正解か。マスター戸田さんの店造りにかけた情熱も知ってまた行きたいという思いが一層募る。金沢では同書にあるつる幸にも行ったが,ボーリング場の2階にあったという頃にも行ってみたかった。なお,別に単行本版もあるが新書版でも写真はしっかりカラー。