岩波ブックレット「脱「中央」の選択」
2004/09/22に苅谷剛彦さんの本を取り上げたが,共著でまた岩波ブックレットを出されている。
「ゆとり」と「学力」の間で翻弄されている日本の教育の現状を,タイトルのような視点で論考している。2章『学校における脱「中央」の試み』では,鹿児島県の小・中学校における「総合的な学習の時間」で扱われた内容が2000〜2005年の間にどう変化してきたかを分析しており,非常に興味深い。
自分自身,「総合的な学習の時間」に関係する演習を担当しているので,この問題から目を離すわけにはいかない。
なお,苅谷さんは朝日新聞2005/12/25の書評特集の選者の1人としても登場しており,以下の3冊をあげている。