こども達が描いた絵,描かれた絵

先週の上京の疲れもどうにかとれてきて,用事もあったので午前中自転車で市内の書店へ。出かける前にネット書店に欲しい本の発注は済ませたので雑誌を1冊だけ買うはずが,私を目当てに出したのではないかという本がいろいろあって結局買いだめ。
その中から岩波ブックレット2冊を紹介。
カラー版 子どもたちの命―チェルノブイリからイラクへ (岩波ブックレット)
安全な空気を取り戻すために―目に見えない排ガス汚染の恐ろしさ (岩波ブックレット)

前者は,2005/03/20などに書いた今の環境汚染の酷さというものを,新たな知見を加えて教えてくれる。p.62には予防原則という語が出てくるが,多くの人にこの言葉の意味を真剣に考えて欲しい。
また後者では,原発事故と劣化ウラン弾という異なった原因によってこども達とその周辺がこうむっている被害を,現地で医療支援などの活動をしている立場から見つめている。原因も解決に不可欠な要因の一端も科学技術という空しさを感じる。このブログには書かなかったが,同じ岩波ブックレットから出ている以下の本の続編という位置付けでもある。
カラー版 子どもたちのイラク (岩波ブックレット)

原爆なども含めて放射能の影響についてはいろいろな統計が出ているが,p.22に水俣病当時のことも引用して書かれている『誠実な医師たちの“勘”はすごく大事なのです』という言葉はとても重いものだと思う。
岩波ブックレットは安価で市民の勉強会などでも多用されるそうだが,今回の2冊も是非多くに人に読んで欲しい。