岩波ブックレット「生きる力」と脳の力
で紹介した書籍「ALS 不動の身体と息する機械」の著者である立岩真也さんが,この本についても詳しい情報を掲載してくださっている。
ここの書かれているように,「生きる力」執筆に参加された患者さんの前向きな力にこちらの方が力づけられてしまう。徐々に動かなくなる身体から自分の想いをOutputするために多くの方がコンピュータやインターネットを活用されていることにも驚かされる。
その際,機器の操作は少しでも動く部分で行うことになるが,先日も書いたように脳で操作(!)することも可能になりつつある。
この技術のキーワードはBMI(Brain-Machine Interface)と脳神経倫理学(ニューロエシックス,neuroethics)であり,最近の書籍でも度々取り上げられる。
自分の働かせたいように脳を働かせるには訓練が必要だし,その部分だけ外部から判読する難しさはあると思うが,多くの研究の積み重ねで少しずつ脳の機能が解明されてきている現状からは目が離せない。
参考:現在唯一のALS進展の抑制剤リルゾール
(riluzole,商品名:リルテック Rilutek;グルタミン酸遊離抑制薬)
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