「最初の生命」の誕生
私たちはどこから生まれ来たのか。それを知りたくて多くの著作や特集雑誌の活字を追い,添えられた図や画像に心を動かされてきた。
シュレディンガー,オパーリン,江上不二夫,渡辺格,南方熊楠,三木成夫,柴谷篤弘,……。
先日発売された以下の雑誌特集では,Newton流のイラストでその流れの一部を復習させてもらうことができた。
ミラーの実験(p.36),オパーリンのコアセルベート(p.43)*1,RNAワールド仮設(p.46),そして近年の話題の1つ,[GADV]-タンパク質ワールド仮説(p.48)などである。
Gerald JoyceとFreeman Dysonへの特別インタビューにもあるように,まだまだ仮説にすぎないものや未解明の部分も多く,これからも幾多の発見が私たちの好奇心を歓ばせてくれるだろう。
参考:Gerald Joyceへのインタビュー記事中の図に掲載のリボソーム例1ffk
(A・B鎖,AUGC;タンパク質は除外)
※Molecule of the Month参照
以下のインタラクティブなコンテンツとともに記事を楽しんでいただけたらと思う。
- p.32 → 生体分子の構成元素
- p.44 → 2006年ノーベル化学賞:真核生物の遺伝情報転写
- p.50 → コドンと遺伝暗号表,20種類のアミノ酸
*1:他の研究者によりミクロスフィアあるいはマリグラヌールという構造体も提唱されました。