温暖化と農業と昆虫

ecochem2007-06-26

今日の5限の演習用に集めた情報の中に,以下のようなものがあった。

温暖化が原因と思われる農作物への影響は予想以上に早く表れているように感じているが,そのことを実証するような記事でもある。この農水省の資料の中でデオキシニバレノール(deoxynivalenol:DON)という分子名に目がとまった。“麦類の赤かび病の原因となるフザリウムというかびが作るかび毒”とのことで,早速構造を調べて組み立てたのが上の画像である(Chime分子はこちら)。
ところで,今夜放映された以下の番組でも温暖化やそれ以外のいろいろな要因が日本各地に棲息する昆虫種の変化に絡んでいることが紹介され,人間が石油などを利用して力づくでやるスピードの速すぎる自然環境への介入が予想していなかった混乱を生態系に引き起こしていることが少しずつわかってきたことを解説していた。その回復には生命のたくましさも垣間見せられるのだけれど。

先日入手した以下の雑誌特集も,人間が生み出した農業というあり方の近年における激変ぶりの与える様々な影響というものを思い知らせてくれる。
科学 2007年 06月号 [雑誌]