雑誌「化学」を電子ブックで&抗プリオン化合物
先日のサイエンスカフェにいがたでジュンク堂新潟店に行った際に入手したのが以下の雑誌2冊。
- 化学,2008年2月号,化学同人
- 注目記事例:岡崎進・安藤嘉倫『分子シミュレーションで生体膜の謎に迫る! ─分子動力学法による膜機能の解明をめざして』(膜タンパク質データ集メニュー参照),松本友治ほか『構造ダイナミクスから生まれた抗プリオン化合物 ─論理的アプローチによる創薬研究』(牛海綿状脳症(BSE)/狂牛病とプリオン参照)
- 科学,2008年2月号(特集:まれる日本の土壌 ――実態と対策),岩波書店
- 注目記事例:松本聰『汚染土壌の修復』(バイオレメディエーションとファイトレメディエーション参照),谷茂『ハクサンハタザオによるカドミウム含有土壌の浄化』,小野塚春吉『ダイオキシン問題は終わっていない』など
驚いたのが,前者の「化学」。2007年12月号からなんとほとんどの記事が電子ブックとして全文を読むことができるのである*1。なんという太っ腹だろう。
読んだ中では,上記『構造ダイナミクスから生まれた抗プリオン化合物 ─論理的アプローチによる創薬研究』に出ている異常型プリオンタンパク質の推定構造など多数の画像に目を奪われる。正常型プリオンタンパク質*2とその構造変換を阻害する候補化合物例GN8(MDL MOL形式分子データ)との相互作用(下図参照)も興味深い。Webで探したら,以下で詳しく紹介されていた。
*1:ただし電子ブック閲覧中は他のWindowでもコピペができないので注意すること。
*2:「動く分子事典」新版のDVDデータ集では「プリオン」で検索すると4データが該当し,トップ画像はそのうちの1qlzのModel 1(2008/02/13追記)。